Yahoo! JAPAN ID、氏名など登録情報が上書きされる不具合。約39万ID

ヤフーは6日、Yahoo! JAPAN IDの登録情報システムに不具合が発生し、一部のID登録情報(氏名・住所・電話番号など)が、他のID登録情報に誤って反映されたと明らかにした。対象のID数は最大38万7,460。

ID登録情報が誤って上書きされた人には、順次個別にメールで連絡し、ID登録情報の再入力を依頼。なお、誤って上書きされた情報の削除はすでに完了している。

問題が発生したのは、7月29日14時6分から8月4日23時50分までの間に、ID登録情報(氏名・住所・電話番号など)のいずれかを編集しようとした人で、修正内容が自身のID登録情報に反映されず、他のID登録情報に誤って反映された。これにより、一部の人のID登録情報が他のID保有者に閲覧された可能性や、誤って上書きされた情報を元に他のID保有者の注文した商品・サービスが一部の方に届いた可能性があるという。

また、同時刻に商品購入、契約締結、ID登録情報の閲覧などを行なった人の一部では、自身のID登録情報に他のID登録情報が誤って上書きされた。これにより、ID登録情報が誤った情報となり、注文した商品・サービスが届かない可能性があるという。

他のID保有者がCtoCサービス(ヤフオク、PayPayフリマなど)で購入した場合、出品者が購入者となった他のID保有者に対して商品を送付できなかった可能性や、配達伝票の送付元情報に含まれる出品者の氏名・住所・電話番号などが閲覧された可能性がある。

.システム不具合により誤って反映された情報項目は以下の通り。

• 「姓」「名」「姓(カナ)」「名(カナ)」
• 「自宅」および「勤務先または学校」の以下の情報
  「国または地域」「郵便番号」「都道府県」「市区町村」「町名・番地」「ビル・マンション名」「電話番号」「ファックス番号」「緊急連絡先(電話番号)」
• 「勤務先または学校名」

なお、メールアドレス、クレジットカード情報、金融機関の口座情報などへの影響はない。

不具合は、7月29日14時のID登録情報システムの更新で発生。直後からID情報の誤反映などがなされ、8月4日20時にID保有者の問い合わせにより発覚。同日23時にシステムを從來のバージョンに復元し、誤反映の発生を停止。8月5日20時から誤って反映されたID登録情報削除作業を開始し、6日8時にID誤登録情報の削除を完了した。

今後、ID登録情報が上書きされた人には、お詫びと現在の状況および今後の対応について、順次個別に電子メールにて案内。ID登録情報が削除されているため、再入力を依頼する。7日以降、ID登録情報が上書きされたかどうかを判定するツールをヤフーのホームページで公開する。

「購入した商品が届かなかった」「他の商品が届いた」など、本件に関すると想定される不具合のあった利用者には窓口からの問い合わせを呼びかけている。