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まとめて注文・配送できる新フードデリバリー「Chompy」。渋谷3km圏内

シンは、2月からオープンβ版として提供していたフードデリバリーサービス「Chompy」の正式サービスを開始。同時に、東急百貨店と協業し、渋谷スクランブルスクエア内「東急フードショーエッジ(デリ)」の19店舗の惣菜を「Chompy」から注文すると、1時間以内に自宅・オフィス等指定の場所に配送する実証実験を8月11日から3カ月実施する。

「Chompy」は、渋谷駅から3km圏内の飲食店の料理を注文することができるフードデリバリーサービス。特定のエリアに特化することで配達を効率化している。配送料は300円だが、後述する「グループ注文」など、複数をまとめて注文する場合は無料となる。

地域に根ざした食のインフラを目指し、他のデリバリーサービスでは出店していない個店やこだわりの料理をデリバリーでも高い品質で届けるため、登録店舗は審査制。「どれを食べても美味しい」料理を厳選し提供するという。現在は400以上の店舗が登録されている。

配達コストを下げる工夫として、一般的な「1注文・1配達」だけでなく、注文・配送をまとめて効率化するサービスを提供。具体的には、家族や友人・同僚等の2人以上でまとめて注文することで送料が無料になる「グループ注文」機能や、オフィスでまとめてランチをオーダーできる「オフィスランチ便」などにより、配送の効率化を図っている。

また、届けて欲しい時間の1時間前までに注文すれば、複数店舗から昼食・夕食をオーダーできる「らくらく便」も開始。各エリアごとに配送の中継拠点として軽バンを設置。時間までに注文があがった飲食店の料理を配送拠点に一度集約し、そこから自宅・オフィス等に配達する「ハブアンドスポーク方式」を採用。多数・複数の注文を効率良く配達できる。対象エリアは池尻大橋駅・恵比寿駅周辺で順次拡大予定。

グループ注文やらくらく便などの利用時は送料無料。飲食店向け手数料は30%。スタート時は渋谷駅3km圏内だが、エリアは順次拡大予定。

デパ地下の惣菜をデリバリー可能にする実証実験

東急百貨店と協業し、渋谷スクランブルスクエア内「東急フードショーエッジ(デリ)」の19店舗の惣菜を「Chompy」から注文すると、1時間以内に自宅・オフィス等指定の場所に配送する実証実験を8月11日から3カ月実施する。

デパ地下に入居する店舗では、運営施設指定のPOSレジ以外からの売上管理が難しいことや、客が来店する売り場に配達員が混在する景観上の問題から、スマートフォンアプリやwebからの注文を前提としたデリバリーサービスの導入が進みづらかった。

今回の実証実験は、アプリから注文が入ると「東急フードショーエッジ」のスタッフが店舗で出来上がった惣菜をピックアップし、Chompyの配達員に渡すことで課題を解決。惣菜を受け取った配達員が、注文者の自宅等指定の場所まで配達する。

「東急フードショーエッジ」内の店舗であれば、複数店舗での注文も1回の配送料でデリバリー可能で、「家族ひとりひとりが違う店舗の惣菜を注文したい」「オフィスで複数人がそれぞれ好きな料理を頼みたい」などのニーズに応える。

シンは、正式サービス開始と同時に、ANRI、Coral Capital、DCM Ventures、Delight Ventures、GO FUNDから総額6.5億円の資金調達を実施。これにより、2019年6月の創業からの累計調達額が約9億円となった。