ニュース
在宅ワーク時代の住まいは大空間・大間口。積水ハウスの新提案
2020年8月5日 08:00
積水ハウスは8月4日、新構造の採用により大空間を実現した戸建住宅向けプラン「ファミリー スイート おうちプレミアム」の販売を開始した。リビングをより広い空間にする従来プラン「ファミリー スイート」をさらに進化させたもので、梁やルーフの構造を工夫することで最大7~10mスパンの空間幅を確保できるようにした。同社の鉄骨戸建住宅、木造戸建住宅「シャーウッド」全商品で展開する。
在宅勤務などによって住生活時間の拡大が進む昨今のライフスタイルや、子供の成長などに伴う用途の変化に合わせて、大空間内のレイアウトをさまざまに変えることができるとし、その具体的な生活空間のコンセプトアイデアも提案する。また、Web上で大空間内の間取りを簡単に作成できる機能「おうちで幸せプランニング」も提供し、360度映像のVRコンテンツで再現するサービスも用意する。
最大30畳の部屋と大開口の新開発サッシで開放感ある住まいに
「ファミリー スイート おうちプレミアム」は、積水ハウスが提供する戸建住宅に採用可能な新しいプラン。特に軽量鉄骨構法の住宅においては、天井内に配置する梁を高強度の構造にした「新ダイナミックビーム」により、1階部分は最大7mのスパンを間仕切り、柱なしで実現、30畳もの大空間を作り出すことができる。大空間はそのまま1部屋として利用することも、家具や間仕切りを追加するなどして部屋数を増やすこともできる。たとえば子供の成長に合わせて部屋を増減させるなど、自由度高くレイアウトできるのが特徴となっている。
梁の高さについては従来比で77mm抑え、天井部を張り出しのない形にすることで天井高も最大2.7mまで拡大。新開発の「超高断熱アルミ樹脂複合サッシ」と組み合わせることで、開口部を天井高まで広げた大きな窓も可能にする。さらに2階では最大10mスパン、24畳の空間を実現。梁の本数が増加するものの、梁自体が天井内に収まることから化粧材などを省略でき、費用面でも抑えられるため、販売価格は2018年から提供している従来の「ファミリー スイート」と同一とする。
「ファミリー スイート」は、もともとは「おうち時間の充実」をテーマに、住空間を広く取れるようにすることで家庭や人それぞれで異なる過ごし方であっても快適に暮らせる家づくりができることを目指したもの。しかしながら、昨今の在宅勤務の広がりや、外出自粛の影響によって自宅で過ごす時間が長くなったことを受け、「ファミリー スイート おうちプレミアム」ではそうした新たなライフスタイルにマッチする戸建プランとしても提案する。
同社がそのなかで提示するコンセプトは5つ。1つは「在宅ワーク」で、仕事とプライベートが混ざり合う「ライフワークミックス」を念頭に、複数箇所にワークスペースを用意したり、すぐにリラックスできる空間を近くに作ったりするアイデア。仕事への集中のしやすさ、オンオフの切り替え、家事との両立などを考慮したさまざまなレイアウトが可能になるとする。
これまではトレーニングジムなど家の外でこなしていたことを自宅の広い空間の一角でできるようにする「おうちでフィットネス」、雰囲気を盛り上げるバーカウンターで“非日常”を演出し家飲みを楽しくする「うち de バル」といった趣味を充実させる方向性でも提案する。
さらに、家族そろって食事したり、友人らに料理を振る舞ったりするための広々としたキッチン・ダイニング空間の「おいしい365日」、夫婦や家族で一緒に眠ることの多い日本の家庭の習慣に合わせ、ゆとりのある寝室を確保する「家族の眠り」といったコンセプトも紹介した。
あわせて、「ファミリー スイート おうちプレミアム」の大空間の間取りをシミュレートできる「おうちで幸せプランニング」というサービスの提供も開始する。専用Webサイト上で、簡単な操作で間取りづくりができるもので、広い空間に家具や住宅設備を好きなように配置した後、SNSに投稿できる。
別途申し込めば、その間取りから立体的な360度映像のVRコンテンツを作成でき(申込みから10~15日程度かかる)、理想の住まいづくりに役立てることが可能だ。