ニュース
認知症に備え生活改善を促すアプリ「Easiit」。エーザイ×DeNA
2020年7月28日 19:03
エーザイとディー・エヌ・エーの子会社であるDeSCヘルスケア(以下DeNA)は、認知症に備えるためのブレインパフォーマンスアプリ「Easiit(イージット)」の提供を開始した。iOS版は7月28日配信、Android版は8月末配信予定。利用料金は無料。
脳と体の健康データを可視化し、ブレインパフォーマンスの維持や生活に役立つ情報提供など、健康習慣のサポートを行なうもの。定期的な運動やバランスの良い食事などによる生活習慣の見直しを提案することで、脳の健康度低下リスクを減らし、認知症に備える。
ユーザーの歩数・食事・睡眠・体重の記録(ライフログ)をもとに、週替りで食事内容や運動(歩数)などに関する個別推奨メニューを提示。それらのメニュー実施記録から、ブレインパフォーマンスによい行動や習慣について独自のスコアリングが行なわれる。スコアの変化や内訳などを確認し、ブレインパフォーマンスに良い習慣作りをサポートする。
特に、食事の記録については、食事写真をアップロードするだけで自動で料理メニューを判定。カロリーと11栄養素を年齢性別に合わせた基準値と共に表示することで、食事管理を手軽にできる。
アプリを利用するたび、「Easiitマイル」が貯まり、ギフト券などへの交換が可能。
また、ウェアラブルデバイス「Fitbit」と連携し、歩数、睡眠時間、体重入力を自動化できる。
エーザイが構築を進めている認知症領域のデジタル・プラットフォームについて、その基盤となるアプリの共同開発と認知症領域の課題解決・支援を目指す両社の業務提携契約に基づき、認知症領域での知見を持つエーザイと、ゲームやスポーツのノウハウを活用し、ヘルスケアサービスを提供するDeNAの強みを活かして開発された。
今後は、エーザイが法人向けに発売しているブレインパフォーマンスをセルフチェックするためのデジタルツール(非医療機器)「のう KNOW」とのデータ連携機能を9月末頃に搭載。離れて暮らす家族と一緒に使う新機能の追加も予定している。
また、個人データの経時的可視化機能や、多数のコンテンツを付加し高機能化した有料版を2020年冬に配信予定。