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“正しい手洗い”を自動判定。DNPの「手洗いAIサービス」
2020年7月21日 12:15
大日本印刷(DNP)は、AIを活用した独自の画像解析技術によって、厚生労働省が提唱する“正しい手洗い”ができているかどうかを判定する「手洗いAIサービス」を開発。9月から提供を開始する。
DNPは、カメラや映像を活用した「DNPセキュア監視サービス」の一環として、映像データをAIで解析するサービスを展開し、食品工場の総合衛生管理サービスなどの開発を進めている。その仕組みを活かして、衛生の基本となる“正しい手洗い”のための「手洗いAIサービス」を開発した。
洗面台に設置したカメラで利用者が手を洗っているシーンを撮影し、手洗い工程のマニュアルのうち実施されたもの/されなかったもの、手洗いに要した時間などをAIでチェック。マニュアル通りだったかどうかをリアルタイムに解析し、その結果を洗面台に設置したモニターに表示。利用者に正しい手洗い手順をガイドする。
また、判定結果のログが蓄積されるため、手洗い実施率などの統計データとして活用可能。利用者の衛生意識の向上や、健康保持に向けた取り組みなどに活かせるという。
同サービスを企業等に導入することで、正しい手洗いを社員が習得できるほか、正しい順番で手を洗うことで比較的短い手洗いの時間でも一定の衛生効果を得られるとする。DNPは、HACCP(危害要因分析に基づく衛生管理手法)や各種業界基準を満たす必要のある食品工場等のほか、医療・福祉、学校や公共施設、小売や外食などにサービスを提供していく。