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有料の動画配信サービス利用率はAmazonが突出。外出自粛で動画視聴大幅増
2020年7月14日 18:24
インプレス総合研究所は、動画配信ビジネス市場動向の調査結果を発表。有料の動画配信サービスの利用状況では、Amazon Prime Videoが突出。前年比での利用率の増加では、NetflixとU-NEXTが躍進していることがわかった。
調査対象はNTTコム リサーチの保有する消費者モニター。有効回答数は24,660サンプル。調査手法はWebアンケート。調査期間は5月18日から20日。また、この調査のうち動画配信/共有サービスをよく利用するユーザーを対象に利用状況調査も行なっている。調査結果の詳細は「動画配信ビジネス調査報告書2020[With/Afterコロナで変わる社会、動画配信の今後を占う]」として発行し、7月17日に発売する。
有料動画配信サービス利用者を対象に、利用している有料の動画配信サービスを調査した結果、トップはAmazon Prime Videoが67.9%となり、2位はNetflixの19.5%、3位にはHuluの12.4%が続く。
前年比の利用率では、Amazon Prime Videoが5.2ポイントと大きく増加する中、Netflix(前年比9%増加)とU-NEXT(同4.7%増加)の躍進が注目されるとしている。
無料の動画配信/共有サービスをよく視聴すると回答したユーザーが利用しているサービスでは、YouTubeが96.5%で突出。次いでSNSのTwitter、LINE、Instagram、動画共有サービスのニコニコ動画、無料の動画配信サービスTVer、GYAO!、ABEMAの順となった。
よく視聴する動画ジャンルについての調査では、有料動画配信サービスが国内外の映画や「日本のドラマ」「アニメ」で、これらのジャンルが高い比率となった。一方、無料動画配信サービスでは「日本のドラマ」が特に高い人気で、アニメ、バラエティが続く。全く傾向が異なるのが、YouTubeに代表される動画共有系のサービスで、音楽が突出してよく視聴されているほか、「ゲームの実況や攻略」「◯◯してみた」といった独特のジャンルも人気だという。
全体での有料動画配信サービスの利用率は21.5%となり、昨年から4.3ポイント増加。外出自粛による巣籠需要が拡大したことや、1年を通して各サービスでTVCMなどのプロモーションがより一層強化されたこと、各サービスで話題となるオリジナルコンテンツが配信されていること、見逃し配信の浸透による認知度の向上などの要因から利用率、利用経験者の比率が伸びたと考察している。