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メルペイ、送金サービス「おくる・もらう」開始
2020年7月13日 14:58
スマホ決済サービス「メルペイ」は、メルカリの売上金を家族や友人に送ったり受け取ったりできる新機能「おくる・もらう」を7月13日から開始する。
「メルカリ」の売上金(メルペイ残高・有償ポイント)を1円(1ポイント)から手数料無料で送金できる。送る際には、メッセージや専用のメッセージカードを添付でき、LINEやSMSなどで送信できる。メッセージカードはイラスト付きのもの、メッセージ付きのものなど24種類のデザインが用意される。
送金できるのは、売上金から購入するポイント(有償ポイント)とメルペイ残高。有償ポイントの譲渡は、1カ月につき5,000ポイントが上限、メルペイ残高の送金は、1日につき10万円が上限となる。友達招待やキャンペーンなどで付与される「無償ポイント」の送る。受け取るには対応しない。また、海外送金は不可。
メルペイ残高を送付・受け取るためには、本人確認(銀行口座登録、アプリでかんたん本人確認)の完了が必要。「メルカリ」アプリで受取リンク(URL)を発行し、SMSやLINEなどで友だちや家族に共有して受け取れる。なお、メルカリアプリをもっていない人にも送金はできるが、受け取る際にメルカリのアカウントを作る必要がある。
メルペイ「おくる・もらう」開発リーダーの中村奎太氏は、メルペイの普及に伴い「送金のニーズが顕在化してきた」として、特に家族や友人、知人などに“気持ちを伝える”サービスとしての狙いを説明。PayPayやLINE Payなど、すでに送金機能を持つ決済サービスは多いが、「多くのサービスは『割り勘』などが想定されている。メルペイでは、それだけでなく気持ちを乗せてメッセージを送れる」と強調し、メッセージカードなどのこだわりを説明した。
メルカリのユーザー調査では、40%の利用者が「メルカリで売って得た売上金を身近な人に送りたい」と回答。「誰に送りたいか」についての質問では、「家族・親族」が65%、続いて28%が「友人・知人」と回答したという。
メルカリの売上高は「いつものお財布とは異なるボーナス的なお金」と考えている人が多いという。そのため、後輩や家族に「お疲れ様」と伝えるとともにコンビニで何かを買う程度の少額を送るといった利用を想定。また、親への仕送りなどもお金だと抵抗されるが、メルカリの売上金だと抵抗感がないという意見も紹介。「感謝」「労い」などの気持ちを伝えるためのサービスとする。
なお、「おくる・もらう」機能では手数料は不要。メルペイでは、「おくる・もらう機能は、収益の観点では考えていない。あくまでお客様のニーズに応えるサービス」としており、今後の機能拡充やキャンペーンなども予定している。