KDDI、3密を避けた「相乗り通勤タクシー」。新たな通勤スタイル実証実験

KDDIと国際自動車、未来シェアは、KDDI社員を対象とした「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」の実証実験を7月13日から8月7日まで東京都内で実施する。

実証実験では、都内通勤における公共交通機関の混雑を避けた快適性、3密を避けた特定少人数での移動の安全性、渋滞回避による所要時間、「相乗り」に対するユーザーの受容性などを検証。今後本格化するMaaSサービス拡大やアフターコロナ時代における新たな移動体験価値の創出を目指す。

「オンデマンド相乗り通勤タクシーサービス」では、混雑した電車への乗車を回避し、着座して快適に移動できるようになる。また、社員の新型コロナウイルス感染症の発症が発覚した場合は、出・退勤の移動データを元に濃厚接触者を特定・隔離し、感染拡大を阻止できるという。

対象者はKDDI社員約2,000名(延べ)で、エリアは都内(一部エリア)⇔飯田橋、新宿、虎ノ門エリアのKDDI事業所。対象車両はミニバンタクシー10台程度。

利用者は、出勤は前日の夜まで、退勤は当日の昼までに、アプリで希望の乗降場所、乗降時刻を指定して、オンデマンドタクシー配車を予約。乗降場所は自宅や職場周辺のコンビニなどのスポットから選択できる。

予約締め切り後に相乗りマッチング計算を行ない、運行ルートを確定。その後、予約確定情報が利用者に通知され、配車手続が完了する。利用者は予約した乗車時刻までに、乗車場所に向かってタクシーに乗車。タクシーは利用者を複数人ピックアップしながら、目的地周辺まで送迎する。

KDDIは実証実験を通じて蓄積したデータを活用し、サービス化に向けた本格検討を進め、オンデマンドサービスの創出やMaaSサービス拡大を目指す。国際自動車はタクシー運行を、未来シェアは相乗り配車システムを提供する。