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新ビデオコーディング規格「H.266/VVC」、H.265比でビットレート50%減
2020年7月7日 14:42
独フラウンホーファー・ハインリッヒ・ヘルツ通信技術研究所(HHI)は、新しいグローバルビデオコーディング規格として、H.266/VVC(Versatile Video Coding)の最終規格を発表した。Apple、Ericsson、Intel、Huawei、Microsoft、Qualcomm、Sonyなどの業界パートナーと共に、標準化に取り組んだという。対応するチップは現在設計中で、今年の秋にH.266/VVCをサポートする最初のソフトウェアエンコーダー/デコーダーを公開する予定。
映像の視覚的な品質を損なう事なく、従来のH.265/HEVCと比べてビットレートを約50%削減可能。そのため、高画質な映像をより高速に伝送でき、データ容量が限られるモバイルネットワークでの映像伝送をより効率化できるとする。
解像度はSDからHD、最大4K、8Kまでサポート。HDRや360度映像もサポートしている。モバイル機器での利用に加え、テレビで4K、8K映像をストリーミング視聴する時にも有益だという。