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「tenki.jp Tokyo雨雲レーダー」アプリ。数分後のゲリラ豪雨を察知
2020年7月7日 15:12
日本気象協会は、世界初の実用型「マルチパラメータ・フェーズドアレイ気象レーダ(MP-PAWR)」を活用したスマホアプリ「tenki.jp Tokyo雨雲レーダー」を、7月7日に公開する。対応OSは、iOS 13以降、Android 8以降。利用料は無料。
同アプリは、内閣府のSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)における実証実験の一環として公開するもの。
活用するMP-PAWRは、内閣府のSIPにて開発された世界初の気象レーダで、30秒から1分で雨雲の高速三次元観測が可能なフェーズドアレイ気象レーダ(PAWR)と、雨量を高精度で計測できるマルチパラメータ(MP)レーダの機能を併せ持つという。
上空の強い降水域をいち早く、正確に観測できることで、数分後に地上に到達する強い雨を事前に察知できるようになるとしている。アプリは首都圏の雨に特化し、ゲリラ豪雨対策での利用を想定する。
アプリでは、MP-PAWRで観測したデータと、日本気象協会が提供する天気予報専門メディア「tenki.jp」のノウハウを生かし、急速に発達する雨雲の予測を最短1分ごとの更新で表示する。MP-PAWRの観測情報を活用した予測情報を一般に広く提供するアプリは初。
MP-PAWRの特徴である高速3次元観測を生かした、雨雲の断面図(高度500mから15,500m)の様子が見られるコンテンツを開発中で、7月上旬ごろに新機能として追加予定。また、路線沿いの雨雲観測ができるようになることを予定する。