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Facebookの“ニューノーマル”対応。年内に虎ノ門ヒルズ移転
2020年6月25日 10:08
Facebook Japanは24日、“ニューノーマル”時代の事業方針や注力分野についての説明会を開催。有害コンテンツへの対応強化や、飲食店向けのInstagramギフトカードの強化、エン・ジャパンとの連携によるFacebookの求人強化などの施策を発表した。
新型コロナの拡大の中で注力しているのは、(1)人々のつながりを保つための取組み、(2)正確な情報提供と、誤情報や有害なコンテンツを制限するための取組み、(3)中小ビジネスを対象とした、経済的再建支援。
つながりの確保については、Instagramライブのユーザー拡大や、グループビデオチャット「Messengerルーム」などを展開。正確な情報提供・有害コンテンツ制限については、新型コロナウイルス感染症情報センターを設置したほか、医療用フェイスマスクの広告や出品の禁止などを行なっている。
Instagramで飲食店のテイクアウトなどを支援
中小ビジネス支援では、中小企業への1億ドルの支援などを展開。さらに、飲食店向けにInstagram上で、料理を注文できる機能を展開し、デリバリーやテイクアウトを強化する店舗を支援。さらに、クーポン券や優待券など、来店前に支払し、客が店舗を支援できる「ギフトカード」などの機能も提供している。
24日からはこの「料理を注文」「ギフトカード」の機能を提供するパートナーを拡大した。
「料理を注文」は、EPARK、O:der ToGo、Okage Go、トレタ テイクアウト、Chompy、Diny to-go、PayPayピックアップ、menu、Rettyらが対応。店舗のInstagram投稿から、デリバリーやテイクアウトまで繋げられる。5月から対応しているUber Eats、TableCheck、出前館、Picks、ヒトサラとあわせて、13サービスに対応した。
ギフトカードは、giftee、さきめし、みらいの食券の3サービスに対応する。5月から対応しているキッチハイク、Square、TableCheckとあわせて6サービスに対応した。
また、中小ビジネスにおける採用サービス「求人情報 on Facebook」とエン・ジャパンの採用支援ツール「engage」、インビジョンのクラウド採用管理システム「HR Hacker」の連携を発表。engageやHR Hackerに掲載された求人が、Facebookの求人情報機能に一括掲載され、多くの中小ビジネスがFacebook上で人材を探せるようになる。
リモートワークが前提に。年内に虎ノ門ヒルズビジネスタワー移転
働き方の支援も強化。Facebookでは、3月からリモートワークに移行しており、今後5-10年の間に従業員の50%がリモートで勤務する体制を構築する。そのため現在の採用活動もリモートで行なわれ、リモート勤務を前提に進められてる。
Facebookのツールやサービスもリモートを前提に強化。リモートワークツールの「Workplace」は、コミュニケーション関連機能を強化。また、VRを活用したトレーニングや社内でのコラボレーションのため「Oculus for Business」を一般提供開始した。Oculusの戦略において日本は重点地域となっているため、積極的に強化していくという。
Facebookでは、3月のリモートワーク化以来、日々の効率性は向上しているが、カルチャーやモチベーションの維持が課題となっているという。そのため、毎日のコーヒーチャットなど“雑談”や“交流”のための時間を設けるなどの対策を進めている。2020年中には、東京オフィスの移転も予定しており、虎ノ門ヒルズ ビジネスタワーに入居する。