アップル、MacのCPUを「Apple Silicon」に。年内に最初の製品、2年で切替

Appleは23日、開発者会議WWDCにおいて、CPUを「Apple Silicon」に切り替る方針を発表した。最初の製品は2020年末までに発売予定で、約2年の移行期間で切り替えを進めていく。その間は、Intel CPU搭載のMacも継続し、macOSの新バージョンでのサポートも続けていく。

この移行により、iPhone、iPadなど、Apple製品に共通のアーキテクチャが確立され、開発者がエコシステム全体でのアプリを最適化が行ないやすくなるという。macOSの次期メジャーリリース「macOS Big Sur」も発表、Big SurではApple Siliconへのスムーズな移行を実現するための技術が盛り込まれている。また、開発者はiOSやiPadOSのアプリを、Mac上で修正なく利用可能になる。

アプリケーション開発においても、Microsoft OfficeやAdobeのLightroomなどでの対応が紹介された。

Appleのティム・クックCEOは、PowerPC、OS X、Intel CPUなどのMacの歴史の転換点について言及し、「今日、Apple Siliconへの移行を発表し、Macにとって歴史的な日となった」と発表し、Apple Siliconへの移行をアピールした。