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ソフトバンクとみずほ、金融事業で提携。PayPayで融資・投資

ソフトバンクとみずほフィナンシャルグループは、次世代型金融事業における戦略的提携を行なうことを合意した。レンディング分野、スマホ証券分野、決済代行分野において協業を検討する。

ソフトバンクとみずほはこれまで、AIスコアレンディング会社であるJ.Scoreを共同設立(ソフトバンクとみずほ銀行)しているほか、スマホ証券会社のOne Tap BUYへソフトバンクとみずほ証券がそれぞれ出資するなど、金融事業において連携・協業を行なってきた。

今回の提携の狙いを、互いの強みを活かせる分野において協業領域をさらに拡大することとし、スマートフォンを軸とした生活シーンと金融事業を融合した次世代型金融事業の創出を目指す。

レンディング分野についてはこれまでも、J.Scoreにおいて、スコアに応じて最適な借り入れ条件を提示する「AIスコア・レンディング」等、「AIスコア」を活用したフィンテックサービスを展開してきた。

今後はPayPayとも協力し、PayPayユーザーに対するJ.Scoreのレンディングサービスの提供を予定する。この連携を通じてレンディング利用者層のさらなる拡大を図るとともに、多様化する資金ニーズへの対応を強化する。

スマホ証券分野については、ソフトバンクの子会社で、証券取引サービスをスマートフォンアプリで提供するOne Tap BUYを、ソフトバンクとみずほ証券の共同経営体制へと移行。株式売買サービスに加え、投資信託による積み立て投資サービス等のサービスを拡充する。あわせて、PayPayボーナス等の利用を通した連携強化を検討する。

これらにより、従来以上に投資未経験者や初心者にも利用しやすく、また身近でわかりやすい資産形成の場の提供、利便性の高いサービスの実現を目指す。

決済代行分野については、ソフトバンクの子会社であるSBペイメントサービスが展開するネット決済代行機能をみずほグループに提供。リアル加盟店のEC進出ニーズや法人顧客のEC決済ニーズ・決済手段の多様化に対応することを目指し、共同で検討を進める。

また、SBペイメントサービスおよびみずほグループのそれぞれのAI不正検知ノウハウやソリューション、安全・簡単な認証サービスの展開等を検討。加えて、それぞれが保有するオンラインおよびリアル領域の事業基盤やノウハウを融合した新たなソリューションの開発を検討する。