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見えにくい色を事前に確認。Adobe Colorに「色覚異常対応」
2020年6月8日 14:46
Adobeは、デザイナー向け色彩ツール「Adobe Color」に、色彩異常を持つ人々にとって問題となる色の組み合わせを識別する新機能「色覚異常対応」を追加した。従来、複数のツールを組み合わせるなど、試行を重ねて問題解決していた手間が軽減する。
色覚異常を患っている人にとって、特定の色相と色合いの組み合わせは、色の区別を困難にする。
アップデートでは、問題となる色の組み合わせをチェックする機能をカラーホイールに追加。カラーホイールで色覚異常に関するチェックを行なえるようにすることで、色の選択をする早い段階で問題を発見し、効率化を図る。
色覚異常として一般的な3つのタイプである「第一色盲」「第二色盲」「第三色盲」に対し、どう見えるかをチェックできる。問題のある色の組み合わせはコンフリクトラインによってフラグ付けされ、見分けが付かない可能性のあるスウォッチ(見本)が強調表示される。これにより互いに異なる5つのスウォッチを持つカラーパレットを作成できる。
スウォッチから出る3つのガイドライン(視覚異常のタイプごとに1つ)をマウスで押すことで、その色と問題のある色の組み合わせを回避可能。ラインを別のスウォッチバックに接続しないようにすることで、問題のない色を見つけることができる。
ユーザー補助ツールから、競合がない状態でテーマを保存すると、テーマは自動的にタグ付けされ、バッジが表示される。これはユーザー補助ツールで作成されたことを示すもので、ライブラリを参照する際、色の競合のないテーマを素速く確認できるようになる。
Adobe Colorは、Webベースのサービスで、コミュニティに参加しているデザイナー達が、作成したカラーやテーマを公開/共有できるツール。カラーテーマの作成、保存、およびアクセスを可能にする拡張機能の形でPhotoshop内に統合されている。