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富士通ゼネラルから“身に着けるエアコン”
2020年5月27日 17:20
富士通ゼネラルは、身に着けることで体を効率的に冷却するウェアラブルエアコン「Cómodo gear(コモドギア)」を、国内企業を対象に、6月から順次提供していく。主な提供先として、警備業や建設業、工場やイベント会場といった炎天下や空調が届かない環境で作業が必要となる業種を想定しているという。
提供は個別企業に対するレンタル販売を想定。価格は確定していないが、1台につき10,000円以下/月の料金設定を予定している。
同機は首に掛ける冷却部と、腰に装着するラジエーター/バッテリー部とで構成される。電源を入れるとネック部(冷却部)の温度が下がり、首を流れる頸動脈から血液を冷却する。これにより、深部体温の上昇を抑制する効果が見込めるとする。
冷却部には水冷方式を採用。外気の通風により冷却部を空冷する製品に比べて、水冷式では外気温の影響を受けにくいという。そのため気温35℃を超えるような暑い日でも、外気温の影響が少なく、高い冷却効果が期待できるとする。
通信機能としてNFCとBluetooth 4.2を搭載。スマートフォンからの操作を可能にするほか、生体情報をセンシングする機能を搭載する予定。
例えば、警備員が装着することで警備員の位置情報やその場所の環境情報などを、アプリに表示。ユーザーが必要とする情報を入手できるようにする。また、天気や温度、湿度などの環境条件と生体情報を組み合わせ、リアルタイムに健康状態を分析できるよう開発中。
そのほか、暖房機能への切り換えにも対応予定。
ネック部のサイズは150×150×70mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約170g。ラジエーター/バッテリー部のサイズは100×55×200mm(同)で、重さはラジエーター部が約420g、バッテリーが約250g。使用温度範囲は5~40℃。充電時間は3時間。連続使用時間は2~4時間。本体カラーはダークグレー。