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Adobe、Photoshop iPad版に「トーンカーブ」追加
2020年5月20日 15:34
Adobeは、Photoshop iPad版の「トーンカーブ」機能など、Creative Cloud製品群に新機能を追加した。対象はPhotoshop iPad、Adobe Fresco、Creative Cloudビデオ製品、Adobe XD。
Photoshop iPad版にはトーンカーブ機能とブラシの筆圧感度調整機能を追加。トーンカーブはPhotoshopの主要機能だが、これまでiPad版には搭載されていなかった。
トーンカーブにより、画像の色やトーン(コントラスト、露出、彩度、ハイライト、シャドウ、カラーバランスなど)を非破壊的に調整が可能。最初のバージョンとして、全てのチャンネルのトーンカーブ調整と、複数ノードの選択をサポートする。ノードを指やペンシルでタップして動かしたり、選択する際のインジケーターの表⽰が新しく、わかりやすいものになった。
今後は、数値入力やスポイトツールによる調整にも対応予定。
Apple Pencilの筆圧感度調整は、「ストロークの描画にかなり強めの筆圧が必要だと感じる」というフィードバックに応え実装された。ブラシベースのツールで利用可能で、描画や複製その他の効果を適用する作業がより正確に行なえる。
スライダーによる調整で、軽めから重めまで好みの筆圧に調整可能。これにより、ペンとタブレットを使った作業を使⽤者の好みに合わせた最適な状態に設定できるという。
Adobe Frescoは、スポイトツールがマルチカラーに対応。複数の色が含まれるエリアを一つのスウォッチとして選択し、Frescoのライブブラシなどで使用することでカラフルな描画ができる。
その他、Adobe Drawユーザーから要望があったCaptureシェイプの読み込み機能や、ベクターストロークのクリーンナップ機能、新しいデフォルトブラシなどが追加される。また、設定がアカウントに保存されるようになり、デバイスを誰かに貸して設定が変更されても、自分のアカウントでログインすれば元に戻すことができる。
Creative Cloudビデオ製品は、Premiere Pro、After Effects、Audition、Character Animator、Media Encoder、Premiere Rushを対象としてアップデート。Apple ProRes RAWのサポート、After Effectsの新しいクリエイティブツール、Character Animatorのワークフローの強化、Premiere ProのAuto Reframeの高速化など、パフォーマンスの向上が図られた。
Adobe XDでは、共同編集のオフライン対応や、プロトタイプリンクのズーム表示機能などが搭載された。