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Instagram、いじめ行為を防ぐ新機能

Facebookは、同社がFacebook及びInstagramで行なった、有害な投稿などへの対応状況をまとめた「コミュニティ規定施行レポート第5版」を公開。その内容を元に、Instagramでは、いじめ行為を防ぐ新しい管理機能が追加された。

新機能では、複数の望まないやりとりを一度に管理するため、複数のネガティブなコメントの一括削除や、ネガティブなコメントを投稿するアカウントを複数ブロックまたは制限することができる。

この機能を利用するには、iOSの場合は、コメントをタップした後、右上にある[…]のアイコンをタップ。[コメントの管理]を選択すると、最大25件のコメントを選択して一度に削除できる。[その他のオプション]をタップすると、アカウントを一括でブロックまたは制限できる。Androidでは、コメントを長押ししてから[…]のアイコンをタップし、[ブロックする]か[制限する]を選択する。

ポジティブなやりとりを促進する機能として「固定済みのコメント」機能をテスト中。選択したコメントをコメントスレッドのトップに固定することで、利用者がアカウントの雰囲気作りやコミュニティとの交流を行ないやすくする。

今回のレポートでは、タグ付けやメンションを使用していじめが行なわれる可能性があることが判明したとし、Instagram上で利用者がタグ付けやメンションを許可する相手を管理できる機能も追加。コメント、キャプション、ストーリーズでのタグ付けやメンションを許可する人を、「すべての人」「フォロー中の人のみ」「誰にも許可しない」のいずれかから選べる。

コミュニティ規定施行レポート第5版は、2019年10月から2020年3月までのポリシー施行状況についてまとめたもの。違反コンテンツを事前に検知するテクノロジーが改善されたことで、より多くの違反コンテンツに対応できるようになったという。

Facebookでは、ヘイトスピーチのための事前検知技術を、より多くの言語に拡大。事前対応率は過去第2四半期で8ポイント以上向上し、1年でほぼ20ポイント上昇した。これにより、削除されたコンテンツの約90%が外部からの報告を受ける前に検知された。また、その他の改善により、2019年第4四半期には、従来の2倍となる880万個の薬物コンテンツを削除した。

Instagramでは、テキストと画像のマッチング技術を改善。自殺や自傷行為のコンテンツを見つけやすくした。これにより、前回のレポート以降、対策を講じたコンテンツの量が40%増加。自動検知率が12ポイント以上増加した。

また、データベース内の既存の違反に類似したコンテンツを見つけたり、削除したりするテクノロジーの改善により、FacebookやInstagramで子供のヌードや性的搾取コンテンツをより多く削除できたという。

今後も、コミュニティ規定施行レポートは四半期ごとに公開され、次回は8月に発表される。