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購買統計データ活用でスマートシティ「CaaS」構想。JCBとグルーヴノーツ
2020年5月12日 12:58
ジェーシービー(JCB)とグルーヴノーツは、「City as a Service(CaaS)」の実現に向けたJCBのクレジットカード購買統計データ活用に関する基本合意書を締結した。
CaaSは、グルーヴノーツが掲げるサービスモデルの構想。サービスモデルの狙いは、スマートシティ開発による高機能性の追求に加え、区域そのものを1つのサービス空間に見立て、来街者一人ひとりのニーズを掴んで感動体験をもたらすこと。
グルーヴノーツではCaaSを実現するため、AIや量子コンピュータ等の先進技術を駆使し、都市を対象にした「状況の可視化・分析」、「変化の予測・シミュレーション」、「最適化」ヘ向けた取り組みを進めている。
その中で購買統計データを「人は何を求めているのかが表現されたもの」と位置づけ、顧客のニーズを掴むために活用。異なる切り口のデータを組み合わせ、事業の状況を分析する。またAIを利用して、SNS等での話題や、店舗内を撮影した画像、不動産や交通データなどを同時に扱うことで、データに裏付けされた新たな気づき・仮説の獲得、安定的で高精度な予測の実現が可能になるという。
これにより、都市に訪れる人の特徴を捉え、交通・商業・道路網など都市機能に求められるものを明らかにし、快適な店舗、快適な交通サービス等の実現を目指す。
今後CaaSでは、購買統計データのほか、気象データ、SNS投稿データ、人流データ、商業施設・ビルの利用データといったデータとの連携を計画。都市のビッグデータから状況の可視化や分析を通じた社会への価値提供を図る。