メガバンクなど7行とNEC、本人確認情報を活用するプラットフォーム

NECと、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行など7社は、オンライン上で本人確認が完結する「マルチバンク本人確認プラットフォーム」の提供について合意した。6月より順次稼働予定。

金融機関が保有する本人確認済情報(氏名、住所、生年月日等)を活用し、より幅広い業種で本人確認をオンラインで完結するためのプラットフォーム。まずは、証券会社など、厳格な本人確認が求められる事業者へ向けてサービスを提供予定。本人確認情報は、本人の同意を得た上で利用される。

事業者側のメリットとしては、これまで郵送で行なっていた利用者宛郵便等を省略し、コストや事務負担を削減。運転免許証等、写真付き本人確認資料を持たない利用者も、本人確認がオンラインで完結できる。利用者がサービス申込時に入力した情報と、金融機関が保有する情報を照合可能になるため、利用者の情報をより正確に把握できるという。複数金融機関への顧客情報照会が可能なため、金融機関ごとに仕様検討などをする手間が軽減される。

利用者のメリットとしては、口座開設時などの本人確認がオンラインで完結するため、早期利用開始が可能になるほか、本人以外の利用者も厳格な本人確認を経由するため、より安心してサービスを利用できるとしている。

参加企業は、NEC、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、横浜銀行、ふくおかフィナンシャルグループ、ポラリファイの7社。各社の役割は、NECがプラットフォームの構築、運用。金融機関が本人確認APIのプラットフォームへの提供、本人確認済情報の提供、ユーザー認証。ポラリファイが、KYC関連業務のノウハウ提供、eKYCソリューションの提供等。