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真正面の会話を避ける、症状なくてもマスク。「新しい生活様式」

政府の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議は、感染が抑制された地域で活動再開にあたり、感染拡大を長期的に防ぐための「新しい生活様式」を提言した。5月4日付けの「新型コロナウイルス感染症対策の状況分析・提言」に盛り込まれたもので、外出時などにはマスク、人との間隔は2mあけるなどのほか、テレワークやオンライン会議の活用、公共交通機関における会話の抑制などを提案している。

基本は、「身体的距離の確保」「マスクの着用」「手洗い」の3点。加えて、生活様式や生活の場面ごとの対応、働き方などについてまとめている。

一人ひとりの基本的感染対策

感染防止の3つの基本

1.身体的距離の確保
2.マスクの着用
3.手洗い

・人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける
・遊びに行くなら屋内より屋外
・会話をする際は、可能な限り真正面を避ける
・外出時、屋内にいるときや会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用
・家に帰ったらまず手や顔を洗う。できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる
・手洗いは30秒程度かけて水と石けんで丁寧に洗う(手指消毒薬の使用も可)
※高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には体調管理をより厳重に

移動に関する感染対策

感染流行地域からの移動、感染流行地域への移動は控える
帰省や旅行はひかえめに。出張はやむを得ない場合に
発症したときのために、誰とどこで会ったかをメモする
地域の感染状況に注意する

日常生活を営む上での基本

・まめに手洗い・手指消毒
・咳エチケットの徹底
・こまめに換気
・身体的距離の確保
・3密の回避(密集、密接、密閉)
・毎朝の体温測定、健康チェック。発熱、かぜの症状がある場合は無理せず自宅で療養

生活場面ごとの対応

買い物

・通販も利用
・1人または少人数ですいた時間に
・電子決済の利用
・計画をたてて素早く済ます
・サンプルなど展示品への接触は控えめに
・レジに並ぶときは、前後にスペース

公共交通機関の利用

・会話は控えめに
・混んでいる時間帯は避ける
・徒歩や自転車利用も併用する

娯楽・スポーツ等

・公園はすいた時間や場所を選ぶ
・筋トレやヨガは自宅で動画を活用
・ジョギングは少人数で
・すれ違うときは距離をとるマナー
・予約制を利用してゆったりと
・狭い部屋での長居は無用
・歌や応援は十分な距離かオンライン

食事

・持ち帰りや出前、デリバリーも
・屋外空間で気持ちよく
・大皿は避け、料理は個々に
・対面ではなく横並びで座ろう
・料理に集中、おしゃべりは控えめに
・お酌、グラスやお猪口の回し飲みは避けて

冠婚葬祭などの親族行事

・多人数での会食は避けて
・発熱やかぜの症状がある場合は参加しない

働き方の新しいスタイル

・テレワークやローテーション勤務
・時差通勤でゆったりと
・オフィスは広々と
・会議はオンライン
・名刺交換はオンライン
・対面での打ち合わせは換気とマスク

また、入口や施設内の手指の消毒設備の設置や換気を呼びかけるほか、他人と共用する物品や手が頻回に触れる箇所を工夫して最低限にする、手や口が触れるようなもの(コップ、箸など)は、適切に洗浄消毒などを紹介。トイレや休憩スペースは、「比較的感染リスクが高いと考えられる」とし、定期的な消毒や換気、トイレにおけるハンドドライヤーの停止などを呼びかけている。

今後、業種やサービスごとに感染拡大予防のためのガイドラインを関連団体において作成していく。