保険各社、新型コロナウイルス感染症を補償対象に

損保ジャパン、東京海上日動火災、あいおいニッセイ同和の保険各社は、特定感染症を補償する商品の補償対象に、新型コロナウイルス感染症を追加する。

新型コロナウイルス感染症が全国規模で拡大を続けていることをふまえた動き。現状では、例えば東京海上日動の場合、特定感染症を補償する商品の多くは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」における「一類感染症から三類感染症」を補償対象としており、指定感染症の新型コロナウイルス感染症は補償対象外となっている。

3社とも近日、商品改定を実施し、新型コロナウイルス感染症を補償対象とする。なお新型コロナウイルス感染症は、現在は感染症法における「指定感染症」の位置づけだが、将来的には一類感染症または二類感染症等に位置付けることが予定されているという。

対象となる商品は、個人向けでは特定感染症を補償する特約がセットされた傷害保険、海外旅行保険など、企業向けでは食中毒・感染症を原因とした利益損失等を補償する保険、介護事業者向け保険など。

海外旅行保険は3社同様に、「保険期間の終了(旅行からの帰宅等)後72時間以内に治療開始」した場合を補償対象としているが、新型コロナウイルス感染症については「保険期間が終了保険期間の終了(旅行からの帰宅等)後30日以内に治療開始」した場合を補償対象とする。

商品改定は、2月1日に遡って適用。2月1日が保険期間に含まれる契約および2月1日以降に保険始期がある契約が対象となる。