ヤフー、新型コロナのクラスター対策で厚労省らと協力

ヤフーは、位置情報、検索・購買履歴のビッグデータを分析し、厚生労働省などが実施する新型コロナウイルス感染症対策の最適化・効率化に貢献する取り組みを、4月13日より開始した。

内閣官房、総務省、厚生労働省、経済産業省の要請をうけて実現。「Yahoo! JAPAN」アプリなどにおいて、ヤフーによる位置情報の利用を許可に設定している利用者を対象に、取り組みへの協力依頼告知を4月13日より段階的にアプリ上へ掲出し、協力を募る。

取り組みの目的は、以下の3点。

• 感染者集団(クラスター)の早期発見とそれによる各種施策の実施
• 外出自粛要請等の社会的距離確保施策の実効性の向上
• 感染者集団(クラスター)対策に係る施策の実効性の検証及びその精度の向上

提供する分析結果を架空の地図上に表示したイメージ

告知画面上の「協力する」を選択し、同意した利用者が一定数に達したタイミングで、同意した人の位置情報、検索・購買履歴をヤフー内で組み合わせて分析し、「感染者集団(クラスター)の発生が疑われるエリア」を推定する。この分析結果(集団の傾向などを示す統計データ)を厚生労働省に提供し、厚生労働省など関係省庁が総合的な検討を踏まえ、「医師の配置の最適化」や「健康相談体制の充実」などの各種取り組みに活用する。

なお、提供するデータは分析結果(統計データ)で、個人情報は提供しない。実施期間は4月13日からで、終了時期は感染拡大の状況によって判断する。