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今聞くべきポッドキャストを表彰。「JAPAN PODCAST AWARDS」初開催
2020年4月11日 09:15
2020年4月10日、音声コンテンツの賞イベント「JAPAN PODCAST AWARDS 2019」授賞式がオンラインで開催された。開催1回目となる今回は大賞および協賛するSpotifyの「Spotify賞」を「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」が受賞した。
音声コンテンツの発掘が目的。第1回は821番組がエントリー
JAPAN PODCAST AWARDSは、優良なオリジナル音声コンテンツの発掘を目的として2019年に設立されたイベント。目的は、「ファンを獲得し熱狂を生んでいながらも、世の中になかなか周知され辛い、本当に優良なオリジナル音声コンテンツを発掘する」こと。
JAPAN PODCAST AWARDS実行委員会が主催。企画・制作をニッポン放送が担当、Spotifyが協賛するほか、音声コンテンツを提供するaudiobook.jp、Radiotalk、SPOON、himalayaが協力する。
賞の対象は「インターネット上にアップされたすべてのオリジナル音声コンテンツ」とし、いわゆるポッドキャストだけでなく専用アプリで録音・聴取できるサービスも幅広く対象となる。なお、対象はオリジナル作品のため、ラジオ局の再配信といった二次配信は本イベントの対象外となる。
第1回目となる今回は総数4,638件の投票が集まり、このうちエントリー対象となる821番組から一次選考を通過した20番組のノミネートが2月17日に発表。このノミネートの中から7名の選考委員による最終審査を経て、第1回の大賞およびSpotify賞が決定した。
- 歴史を面白く学ぶコテンラジオ
- マブルマーブル
- Researchat.fm
- 忘れてみたい夜だから
- 墓場のラジオ
- こんにちは未来 ~テックはいいから
- 勝手にENGLISH JOURNAL!
- THE GUILTY / ギルティ by AudioMovie
- 本気でレビュー! ザ カップラーメンインデックス!
- radioDTM
- エル・カブキの今日の10分おろし(仮)
- 100miles100times
- NINGENGAHETA.FM
- 5階の放送部
- 奥地の声 -Human behavior in deep nature-
- Off Topic // オフトピック
- ノウカノタネ
- FAIRLY.FM
- VOICES by ELLE girl ミレニアル女子の脳内モニタリング
- backspace.fm
ノミネート作品(公式サイト掲載順)
受賞式はオンラインで開催。ノミネート番組はZoomで参加
授賞式は、新型コロナウイルスに関する情勢を鑑み、ライブ配信を使った無観客でのオンライン形式で開催。ノミネートされた番組のうち、一次選考で辞退した「5階の放送部」、スケジュールが合わなかった「こんにちは未来 ~テックはいいから」を除く18組が、ビデオ会議サービス「Zoom」を使ってオンラインで受賞式に参加した。
イベント冒頭では、実行委員であるニッポン放送の関根氏が挨拶。ポッドキャストが海外だけでなく最近では日本でも良質なコンテンツが増えているとの背景を踏まえた上で、「いいコンテンツを作っても見つけてもらえないというマッチングの課題を感じている。この課題を解消することが重要ではないかという思いで設立した」との思いを説明。「この賞をきっかけに少しでも音声コンテンツが話題になってほしい」との期待を述べた。
大賞は全ノミネート作品に対して7名の選考委員が1位から3位までを選び、1位は5ポイント、2位は3ポイント、3位は1ポイントを付与して集計。合計ポイントの最も高かった「歴史を面白く学ぶコテンラジオ」が大賞を受賞したほか、協賛のSpotifyが選ぶ「Spotify賞」もダブルで受賞した。
選考委員の1人であるテレビ東京プロデューサーの佐久間宣行氏はビデオコメントの形で授賞式に参加。大賞を受賞したコテンラジオについては「最初に考えていたポッドキャストの感覚ではもっと素人っぽいイメージだったが、エンタメとしてのレベルが高い。語り口がうまくテンポが明快でいくらでも聞けて、いつのまにか知識を学べる」と高く評価。「歴史の面白みをいろいろな人に伝えてほしい」とエールを送った。
また、「ジャンルが多岐にわたっていて審査が難しかった」との感想を述べた佐久間氏は「第1回としては大成功」と断った上で、「今後はパーソナリティ、ニュースなどいくつか部門がわかれてもいいのでは」との展望を示した。
今回の受賞式を記念し、主催であるニッポン放送は4月11日17時40分から19時30分まで特別ラジオ番組「今、絶対に聴くべきポッドキャストはコレだ!JAPAN PODCAST AWARDSラジオ」を放送。大賞となったコテンラジオは1話をフルでオンエアするほか、他のノミネートされた番組についても紹介する。