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北青山の市街地開発、街区名は「ののあおやま」
2020年4月2日 18:30
東京建物、三井不動産等が進める「北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト」において、街区名称を「ののあおやま」とすることが発表された。5月28日竣工予定。
プロジェクトを推進する市街地開発、東京建物、三井不動産、都市再生機構(UR)、青山共創の5社は、まちづくりを実施する団体として、4月1日に「一般社団法人まちづくり ののあおやま」を設立した。まちづくり ののあおやまは、周辺の開発動向等を踏まえ、将来的に組織の拡大・連携を図る。
プロジェクトでは、老朽化した都営住宅団地・青山北町アパートを東京都が高層・集約化して建替えると共に、これにより創出した用地を生かして、青山通り周辺エリアの拠点となる複合市街地を形成。賃貸住宅やサービス付き高齢者向け住宅、店舗等を整備すると共に、青山本来の豊かな自然を再生する約3,500m2の森(緑地空間)を創出する。
名称の中にある「のの」とは、「日本で古くから使われていることばで、日・月・神・仏など、すべて尊ぶべきもの」を指すとしている。その上で「自然の尊さに包まれ、その有難さを改めて感じさせる地になることや、その感性に共感した人々が集い、新たな魅力が生まれていく地になること、多くの人々に『のの』と呼んでもらえる街に育つことを願い」、ののあおやまとしたという。
ロゴは、「のの」の文字形状を活かし、ひらがな独特の曲線形状をデザインに内包した、日本語らしい柔らかな表現となるものを採用。次世代の循環型社会やエコシステムなど動的な活動が連鎖し環状に広がる様をイメージしているとする。
所在地は東京都港区北青山3-227-4。敷地面積は7,895.01m2。規模は地上25階、地下1階。1階と2階に店舗・認可保育所・地域交流施設が入居するほか、2階から4階にツクイが運営する特定施設入居者生活介護サービス付高齢者向け住宅(49戸)を整備する。5階以上は賃貸住宅(229戸)。
ののあおやまでは、緑地空間等の自然環境を活用し、体験型環境学習イベントや、音楽・映画・アート等を通じた文化イベント等を実施する。