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「モバイルPASMO」スタート、私鉄でもスマホで定期
2020年3月18日 10:25
3月18日10時から「モバイル PASMO」のサービスが開始した。これまではプラスチックカードに限定されていた交通系ICカード「PASMO」が、Androidスマートフォンで利用可能になった。ただし、iPhoneでは利用できない。
首都圏の私鉄や地下鉄で使われている「PASMO」がモバイル対応。Google Play ストアから「モバイル PASMO」アプリをインストールして利用可能になる。対応機種は、Android 6.0以上で、最新版のおサイフケータイアプリがインストールされている端末。
オートチャージも利用可。通学定期券に制限あり
対応端末にモバイルPASMOアプリを入れて、従来のカード式PASMOと同様に電車やバスの交通利用や電子マネーで買い物ができるほか、本人名義のクレジットカードを登録すれば窓口に行かずに、定期券の購入やチャージ(入金)をスマホだけで行なえる。
なお、従来の「PASMOカード」から「モバイルPASMO」に移行はできず、新規に発行する。会員登録なしの「無記名PASMO」とモバイルPASMO会員に登録が必要な「記名PASMO」の2種類があるが、定期券の購入や入金(チャージ)など、クレジットカード登録を行ない全ての機能を使う場合は「記名PASMO」を選択する。
定期券は、新規、継続ともに対応。ただし、通学定期券には制限があり、大学・専門学校相当以上の学校の在籍者が、18歳で迎える4月1日以降に購入する場合のみ購入可能。つまり、小学生・中学生・高校生の通学定期券は購入できない。
定期券発売予定事業者は、小田急、京王、京成、京急、埼玉高速鉄道、相模鉄道、首都圏新都市鉄道、新京成電鉄、西武鉄道、千葉都市モノレール、東急、東京地下鉄、東京都交通局、東武鉄道、北総鉄道、ゆりかもめ、横浜高速鉄道、横浜市交通局、横浜シーサイドラインなど。多くのバス事業者も参加する。
対応クレジットカードは、American Express、JCB、Mastercard、Visa。事前に各クレジットカード発行会社での本人認証サービス(3D セキュア)の登録が必要となる。
オートチャージは、「PASMOオートチャージサービス」対応のクレジットカードでのみ利用可能。交通事業者系のカードに限定されており、「小田急ポイントクレジットカード」「京王パスポートカード」「京急プレミアポイントカード」「京成カード」「相鉄カード」「Tokyo Metro To Me CARD」などが対象(対象のカード一覧)。
モバイルSuicaとの共存は“端末次第”
モバイルSuicaとの共存は、「端末によっては可能」。
共存可能スマートフォンは、Xperia 8/5/1とAndroid One S6、Pixel 4/4 XLなど。2019年以降に発売された、最新世代の上位機種のものが多い。
モバイルPASMO/Suicaを共存できる端末のほか、「どちらか1枚のみ発行可能」、「モバイルSuica」のみの3タイプ。端末ごとの対応状況はPDFで公開している。
- TYPE1:モバイルPASMO・モバイルSuica両方1枚ずつ発行可能
- TYPE2:モバイルPASMO・モバイルSuicaどちらか1枚のみ発行可能
- TYPE3:モバイルSuicaのみ対応(モバイルPASMOサービス対象外)
なお、モバイルPASMOのみに対応する端末は無い。
定期や再発行のためには会員登録が必要
モバイルPASMOは、端末の紛失や故障の場合も簡単な手続きで再発行可能。残額や履歴をスマホの画面で確認できる。バスをお得に利用できる「バス特」のポイントや、チケットの情報も確認できる。
会員登録をしなくてもモバイルPASMOを利用できるが、定期券の購入や再発行の手続きは会員登録が必要。会員登録では、氏名(漢字・カナ)、生年月日、性別、郵便番号、端末電話番号、メールアドレス、ログインパスワードの登録が必須となる。
・対象機種:Android 6.0以降のスマホ(iPhoneは未対応)
・通学定期券は18歳以上(小中高校生は不可)
・入金(チャージ):クレジットカード、現金
・対象クレジットカード:American Express、JCB、Mastercard、Visa