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Sansan、オンライン名刺交換に対応。「テレワークでも名刺交換」
2020年3月11日 15:16
Sansanは、クラウド名刺管理サービス「Sansan」に「オンライン名刺機能」、「オンライン名刺交換機能」を追加する。6月提供開始予定。また、Sansanにある名刺データと、Salesforceや帝国データバンク等のパートナー企業が保有する情報を、シームレスに確認できる「Sansan Plus」を開始する。
オンライン名刺機能・オンライン名刺交換機能
オンライン名刺機能・オンライン名刺交換機能は、自身の名刺情報をオンライン上で送れる機能。Sansanユーザーに基本機能として提供する。新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、テレワークを推奨する企業が増えていることから、年内予定だったものを前倒ししてリリースしたという。
オンライン名刺機能では、Sansanユーザーであれば紙の名刺とは別に、Sansan上で発行するデジタルの名刺を持つことができる。オンライン名刺は、オンライン名刺交換機能を用いて、オンライン上で相手に送付可能。想定する利用シーンは、オンラインでの商談時や、オンラインでのイベント開催時など。
Sansan画面上からオンライン名刺のリンクを発行し、対面相手に送付できるほか、複数人への送付も可能。Sansanに自身のプロフィール写真を登録していれば、その写真データも併せて送付できる。
オンライン名刺を受け取った側は、名刺情報の電話帳への登録やSansanへのインポートが可能。⾃分の名刺情報を相⼿に送り返すこともできる。Sansanユーザー以外に対する、専用の画面で名刺を撮影して送信できる機能も用意する。
Sansan Plus
Sansan Plusは、従来のSansanにおける「名刺“を”検索する」ではなく、「名刺“で”検索する」をコンセプトとしたサービス。Sansanユーザーは、法務や経理、コンプライアンスなど専⾨部⾨だけが持っていたデータを名刺から検索することで、業務効率化、営業活動への活用などが図れるとする。
Sansan Plusは「Sansan Plus App」、「Sansan Plus Consulting」、「Sansan Plus Integration」の3つからなる。ユーザー企業は、Sansan Plusに参画するパートナー企業のサービスと連携した各オプション機能の追加や、社内でのデータ活⽤や構築に関するコンサルティングの依頼ができる。
Sansan Plus AppはSansan上の名刺データを⼊り⼝に、外部サービスと連携するオプション機能群。
第1弾として提供される機能は、「商談管理オプション」、「反社チェックオプション」、「契約管理オプション」、「企業情報オプション」、「アンケートオプション」、「リファラル採⽤オプション」の6つで、個別に追加が可能。
各機能の概要は以下の通り。カッコ内はパートナー企業・サービス/提供予定時期。
商談管理オプション(Salesforce/3⽉12⽇)
Sansan上で、名刺交換相手企業に関連した社内の⼈脈情報・取引先企業情報とあわせて、セールスフォース上のデータの確認ができ、商談状況を把握できる。
反社チェックオプション(Refinitiv/3月)
名刺をスキャンするだけで反社チェックができる機能で、交換した名刺が反社会的勢⼒のものかどうかを確認できる。
契約管理オプション(クラウドサイン/5月)
名刺に紐づく契約書の確認が可能。名刺交換相手企業と自社との契約状況を把握できる。
企業情報オプション(帝国データバンク/6月)
DataDrive BasicCloudと相互同期することで、ユーザが保有するTDB情報をSansan上で名刺と紐付けて閲覧できる。
アンケートオプション(CREATIVE SURVEY/提供済み)
セミナー開催時のアンケート実施を効率的に行なうためのオプション機能ツール。Sansanから、アンケートツールCREATIVE SURVEY上で作成したアンケートを送れるほか、回収率の管理ができる。
リファラル採⽤オプション(自社サービス/提供済み)
Sansanが展開する採⽤サービス「Eight Career Design」と連携。社内⼈脈を活⽤した採⽤活動を目的とする。
このうち、Sansanの契約だけで利⽤可能な機能が、企業情報オプション、反社チェックオプション、アンケートオプションの3つ。パートナー企業等との契約が必要な機能が、商談管理オプション、契約管理オプション、リファラル採⽤オプションの3つとなっている。
Sansan Plus Consultingは、コンサルティング会社のアクセンチュアと連携。各種Sansanを活用した、企業のデジタル化コンサルティング支援を行なう。
Sansan Plus Integrationは、toBeマーケティング及びリアライズとデータ統合領域にて協業。Sansanの提供するデータ統合ソリューション「Sansan Data Hub」と各社のソリューションを活用し、社内に散らばるデータを統合するためのコンサルティングを実施する。
例えば、部署ごとに異なるルールで登録されているため十分に活用できていないデータを統合することで、効率的なデータ活用が期待できるとする。
Sansan Plus Consulting/Integrationの提供については、問い合わせを開始している。
今後もパートナー企業の参画が予定されており、具体的に動き出しているものもあるとしている。