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家族の新型コロナ感染を防ぐ8つのポイント。「部屋を分ける」「換気する」
2020年3月4日 20:05
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、厚生労働省は感染が疑われる場合の家庭内での注意事項をまとめ、3月1日に公開した。「8つのポイント」をリスト化し、詳細をまとめたPDFを配布している。
- 感染者と他の同居者の部屋を可能な限り分ける
- 感染者の世話をする人は、できるだけ限られた方(一人が望ましい)にする
- できるだけ全員がマスクを使用する
- 小まめにうがい・手洗いをする
- 日中はできるだけ換気をする。
- 取っ手、ノブなどの共用する部分を消毒する
- 汚れたリネン、衣服を洗濯する
- ゴミは密閉して捨てる
PDFで示されている8つのポイントの詳細は以下のとおり。
部屋を分ける
- 食事や寝るときも別室とする
- 子どもがいる方、部屋数が少ない場合など、部屋を分けられない場合には、少なくとも2m以上の距離を保ったり、仕切りやカーテンなどを設置する
- 寝るときは頭の位置を互い違いになるようにする
- 本人は極力部屋から出ないようにする
- トイレ、バスルームなど共有スペースの利用は最小限に
感染者のお世話はできるだけ限られた人で
- 心臓、肺、腎臓に持病のある人、糖尿病、免疫の低下した人、妊婦の人などが感染者のお世話をするのは避ける
マスクをつける
- 使用したマスクは他の部屋に持ち出さない
- マスクの表面には触れない(マスクを外す際には、ゴムやひもをつまんで外す)
- マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗う(アルコール手指消毒剤でも可)
マスクが汚れたときは、すぐに新しい清潔な乾燥マスクと交換
マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆う
こまめに手を洗う
- こまめに石鹸で手を洗い、アルコール消毒をする
- 洗っていない手で目や鼻、口などを触らない
換気をする
- 定期的に換気。共有スペースや他の部屋も窓を開け放しにするなど換気する
手で触れる共有部分を消毒
- 共用部分(ドアの取っ手、ノブ、ベッド柵など)は、薄めた市販の家庭用塩素系漂白剤で拭いた後、水拭き(*1)
- トイレや洗面所は、通常の家庭用洗剤ですすぎ、家庭用消毒剤でこまめに消毒(*2)
- 洗浄前のものを共用しない(特にタオル)
*1 物に付着したウイルスはしばらく生存する。家庭用塩素系漂白剤は、主成分が次亜塩素酸ナトリウムであることを確認し、使用量の目安に従って薄めて使う(目安となる濃度は0.05%。製品の濃度が6%の場合、水3Lに液を25ml)
*2 タオル、衣類、食器、箸・スプーンなどは、通常の洗濯や洗浄でかまわない
汚れたリネン、衣服を洗濯
- 体液で汚れた衣服、リネンを取り扱う際は、手袋とマスクをつけ、一般的な家庭用洗剤で洗濯し完全に乾かす
糞便からウイルスが検出されることがある
ゴミは密閉して捨てる
- 鼻をかんだティッシュはすぐにビニール袋に入れ、室外に出すときは密閉して捨てる
家族の外出について
8つのポイントに加え、家族の外出についても対処法を示している。
・本人が外出を避ける
・家族、同居者も熱を測るなど、健康観察をし、不要不急の外出は避ける。特に咳や発熱などの症状がある場合は、職場などに行かない
感染を防ぐための注意点もPDFにまとめて公開している(PDF)。
感染を避けるために「換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることを避ける」を呼びかけ。また、イベント開催者には、風通しの悪い空間や、人が至近距離で会話する環境は、感染リスクが高いことから、その規模の大小にかかわらず、その開催の必要性について検討し、開催する場合には、風通しの悪い空間をなるべく作らないなど、実施方法を工夫するよう促している。