Yahoo! ショッピングの商品を体験できる次世代店舗「QRECS」

「Yahoo!ショッピング」の取扱商品を、手に取って体感しながら購入できる次世代型店舗「QRECS(キュレックス)」が開発された。ソフトバンク子会社のSBエンジニアリングと、ジョルダンが共同で開発し、商業施設や鉄道の駅構内、駅ビルなどでの「QRECS」を設置を目指す。

3月2日からQRECSの設置施設と、出店を希望する「Yahoo!ショッピング」のストアの申し込み受付を開始した。QRECSのサービス提供や運用・管理、設置オーナーと出店ストアの問い合わせサポートは、ジョルダンが担当する。

QRECSは、ネット(オンラインショッピング)とリアル店舗を融合した次世代型店舗。商品棚とデジタルサイネージを併設し、オンラインショッピング限定の商品も、サイズや素材などを実際に体感しながら買い物ができる。また、地方の名産品や旬のものなど、リアル店舗には在庫がない商品も購入できる。

ユーザーは、デジタルサイネージで欲しい商品を選択し、画面に表示されたQRコードをスマホやタブレットのカメラで読み取ることで、Yahoo!ショッピングの商品ページに遷移し、そのままオンライン上で購入できる。購入した商品は指定した場所へ配送されるため、持ち帰りが難しい大きな商品や重い商品でも買い物を楽しめるという。

商品棚は、仕切りのあるタイプやハンガーラックタイプなどを用意。サイズもスペースに応じて柔軟に用意できるという。購入には、購入者情報や配送先、決済情報などの入力が必要。Yahoo!ショッピングやPayPayモールの商品購入には、Yahoo! JAPAN ID連携を行なう。

QRECSを設置する商業施設は、商品を販売する出店者から出店料を受け取れるため、空きスペースの有効活用が可能。Yahoo!ショッピングのストアは、QRECSに出店することで、商品の実物を体感してもらえるほか、これまでオンラインではリーチできなかったユーザー層へ商品を訴求し、新規顧客の獲得が見込めるという。また、現場での接客・レジ対応や在庫調整が不要で、月単位で契約が可能なため、期間限定のポップアップショップの出店やテストマーケティングを低コストで実施できるとする

今後は多言語対応や、AIカメラによる通過・滞留人数やサイネージの閲覧数、ユーザーの属性などを計測・分析し、表示内容や出店料の検討の参考にするといった強化を予定している。