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メルカリで売れた商品を投函する「メルカリポスト」。自動採寸の次世代型も

メルカリは、フリマアプリ「メルカリ」で売れた商品を発送できる無人投函ボックス「メルカリポスト」の運用を2020年夏から開始する。全国のドコモショップやメルペイ加盟店などを中心に、2023年までに全国5,000カ所の設置を目指す。20日に開催した「Mercari Conference 2020」で発表した。

メルカリで売れた商品を発送できるポスト。ヤマト運輸と協力し、対象サイズは「宅急便コンパクト」と「ネコポス(A4サイズ・厚さ2.5cm以内)」。ポストの筐体サイズは550×500×1,668mm(幅×奥行き×高さ)。なお、商品の受け取りには対応しない。

メルカリで売れた商品を梱包して、メルカリポストでアプリに表示されるQRコードを読み取ると、「送り状」がポストのプリンタから出力される。送り状を商品に貼付して、ポストに入れると、配送処理が完了する。ポストの投函上限は約20個程度。

メルカリポスト

春からスタートする新宿マルイ本館「メルカリステーション」を皮切りに順次展開し、2023年までに全国5,000カ所に設置。コンビニや商業施設などにメルカリポストの設置を増やすことで、メルカリへの「出品」増を狙う。

メルカリ、新宿にリアル店舗「メルカリステーション」

集荷パートナーはヤマト運輸で、ヤマトとしても1カ所でまとめて集荷できる点がメリットとなる。ヤマト運輸の櫻井敏之執行役員は、「匿名配送」などメルカリとの協力関係を強調するとともに、メルカリポストで省人化が図れると紹介。近日中に「大型メルカリ便」のサイズ拡張なども予定しているほか、さらなる非対面発送・受け取りの強化や伝票レスに取り組むと語った。

完全自動投函ボックス「メルカリポストプラス」

さらに、次世代メルカリポストの「メルカリポストプラス」をパナソニックと共同で開発する。これは、完全自動投函を目指し、自動採寸や顔分析、レジ、発送投函などの機能を一体化した「無人発送拠点」となる。

メルカリポストプラス

詳細は実用化時に発表予定だが、出品物を置くだけで自動採寸し、最適な梱包や発送サイズを選択。さらに、顔認識により年代や性別を分析して、その人にあったクーポン発行などを行なうという。

自動採寸して出品
無人レジにもなる

メルカリポストプラスの開発は、メルカリがパナソニックに提案。パナソニックから顔認識を使った仕組みなどが提案され、共同開発に至ったという。また、無人レジなどの店舗の機能も活かして、シンプルなメルカリポストとは異なる用途を提案していく。

出品した商品をまとめて配送。配送は業者任せの「あとよろメルカリ便」

また、メルカリに出品した商品を、ユーザーがまとめて倉庫に配送し、その後商品が売れるまでの商品保管と売れたあとの梱包・発送作業を提携業者が担当する「あとよろメルカリ便」も開始。まとめて配送するため、配送の手間を削減できるのが特徴で、2月からサービスを試験提供し、本格的なサービスに向けた運用テストや体制強化に取り組む。

あとよろメルカリ便は、物流Eコマースサービスのオープンロジとの協力で実現。同社とメルカリのAPIを連携し、オープンロジの提携倉庫で、商品管理・保管、梱包・送付までの作業を行なう。