ニュース

亀戸駅前に大型複合施設。サンストリート亀戸跡地開発

野村不動産はサンストリート亀戸跡地にて、地域共生型の街づくりを目指す「KAMEIDO PROJECT」を発表した。サンストリート亀戸の商業機能を継承し、スケールアップした大型商業施設や、住宅棟、広場などを備えた複合開発となる。

KAMEIDO PROJECTでは、2016年3月に閉館したサンストリート亀戸の跡地に、地域課題を解決し、多様なコミュニティ形成や、地域の未来を見据えた価値創出を目指す“地域共生”を目指した街づくりを行なうとしている。

サンストリート亀戸が担っていた商業機能を継承・スケールアップした大型商業施設や、環境・省エネ対策と災害対策を実現する住宅棟「プラウドタワー亀戸クロス」、地域に開放された広場、隣接する区立第二亀戸小学校の増築用地を敷地内に確保し、「商」「住」「広場」「学」が一体となった複合開発。

亀戸駅方面の北側には商業施設、住宅棟のどちらにもアクセスできるプラザを配置。奥のエリアへ自然に誘導する植栽配置を計画しており、進むと商業施設と住宅棟に挟まれた通路の横丁エリア、さらにそこを抜けると南側の広場となる芝生エリアに繋がる。東西を繋ぎ、雨天時の子どもの遊び場としても利用できるおおやね広場や、住宅棟と商業棟を直接結ぶ直結デッキも設置する。

プラザ イメージ
横丁エリア イメージ
芝生エリア イメージ
おおやね広場など イメージ

商業施設の延床面積は約58,000m2で、サンスクリート亀戸(約37,855m2)と比較して約1.5倍。店舗面積は約28,000m2で、同約1.3倍になるとした。店舗数は約150店舗を予定している。

商業施設のコンセプトは「LIVE UP! PARK」で、大型スーパーマーケットや生鮮、食物販の専門店によるライブ感のある「地域 No1 食市場」を目指すほか、広場へ繋がる横丁エリアに亀戸ならではの食文化を活かした「亀戸横町フードホール」を展開。新たな食のライフスタイルを提案するとしている。

サンストリート亀戸が、地域団体行事との連携や、バザー、キャラクターショー等、年間800回以上のイベントを開催していたことから、「365日亀戸劇場」として、広場のステージや施設内のフードコート、おおやね広場などを利用したイベントや活動の仕掛けを取り入れていくという。

住宅棟であるプラウドタワー亀戸クロスは地下2階地上25階建てで、総戸数は934戸。間取りはワンルームから4LDKまで幅広く展開し、専有面積は29.88m2から138.44m2。2.2mの杭を深さ60mまで約80本打ち込み、建物全体の揺れを軽減する積層ゴムなどによる免震構造を採用。ガス管は震度7まで耐えられる中圧管を敷地内まで引き、地区ガバナを設置。そこから低圧管に切り替え、住宅内に供給する。

商業棟の屋上にはガスによるコージェネレーションシステムを設置。停電時に発電し、住宅等にも電力を供給。非常用エレベーターや給水ポンプなどを稼働させ、ライフラインを確保する。

水害対策では、外構や防潮板の立ち上がりにより、排水が追いつかなくなった場合でも住居内に浸水しないよう対策。また、荒川の氾濫への対策として、氾濫時の最大水位3.5mを想定し、防災センター、電気室、消火ポンプ室にはコンクリート壁と止水扉を配置。氾濫時にも電気の供給が絶たれないよう対策しているという。

住戸では、トイレや浴室を含めた住戸全体にエアコンの風を送るシステム「床快 full」を採用。二重床を利用した空調システムで、部屋全体の室温が一定に保たれるため、ヒートショックや熱中症を防ぐという。また、水が落下する際の力を活用した排水システム「Mi-Lifel」により、排水堅管から約14m離れた位置までキッチンを設置できるという。

隣接する区立第二亀戸小学校、区立第二亀戸幼稚園は今後も児童数の増加が見込まれていることから、敷地内に第二亀戸小学校の増築用地を提供。また、住宅棟内に保育施設を設ける。

亀戸取り組みの一例

今後も、亀戸のPR活動や、小学校への出張教育プログラムなどを継続するほか、分譲住宅の販売後のサポートも実施し、地域共生型のまちづくりへの取り組みを続けていくとしている。

模型 亀戸駅方面から
模型 敷地東側から
模型 敷地南側から