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D型形状となった「ルンバ s9+」。吸引力40倍で部屋の隅まで掃除
2020年2月19日 14:56
アイロボットジャパンは、D型形状の「ルンバ s9+」を2月28日より発売する。公式ストア価格は169,800円。D型形状によって部屋の隅まで掃除しやすくなった。この形状によりブラシ幅は30%広くなり、新型モーターによって吸引力は従来比40倍。ルンバ史上最高の清掃力を実現したとしている。
新設計のD型形状と、センサーによる「PerfectEdge」テクノロジーを備え、部屋の隅や壁際のゴミまで掃除が可能。
本体に搭載する光学センサーで、毎秒23万400以上のデータポイントを収集し、家の中の環境を正確にマッピングして学習する「vSLAM」機能を搭載。現在位置の認識や、清掃済みエリアも判別可能で、効率的な清掃を行なう。ルンバが部屋の間取りを認識することで、リビングからキッチンへの最適ルートなども自分で判断する。
D型の形状をとったことで、ブラシ幅が30%広くなり、ルンバ史上最大となった。2本のゴム製デュアルアクションブラシにより、カーペットでもフローリングでも床の表面に合わせた柔軟な対応が可能。1本のブラシが汚れを浮き上がらせて書き出し、もう1本のブラシが逆回転することでゴミを掻き込み、従来比40倍の吸引力によってゴミを取り除く。
本体のほか、掃除機のダスト容器からゴミを自動で吸い出して蓄積する「クリーンベース」が付属する。
別売の床ふきロボット「ブラーバジェット m6」との連携も可能。クラウドを使った独自の「Imprintリンク」テクノロジーにより、「ルンバ」の清掃後に「ブラーバ」が拭き掃除を行なうことで、掃除機がけから水拭き掃除までを一気通貫して行なうことができる。
2月28日から3月31日までの期間限定で、「ルンバ s9+」と「ブラーバジェット m6」のセット「Perfect Cleaningセット」を販売する。公式ストア価格は219,800円。ブラーバジェットm6の通常公式価格は69,880円。
飾りたくなる「ゴージャスな」掃除ロボット
アイロボットは今年設立30周年を迎え、国内累計300万台、世界累計で3,000万台以上の家庭用ロボットを販売している。2019年の収益は12億ドル。
アイロボットCEOで創設者のコリン・アングル氏は、これまで同社が開発してきたロボットを改めて紹介した。中には福島第一原発で使われたロボットもある。初代の「ルンバ」が発売されたのは2002年。「ルンバ s9+」を「ゴージャスなロボット」だと紹介した。「飾っておきたくなるようなロボットを作ろうと思った」という。ロボットは進入禁止エリアなどを学習し、3カ月ごとにアップデートする。将来はさらに様々な家庭内機器との連携を考えていると述べた。
アイロボットジャパン プロダクトマーケティング部長 山内洋氏は、1)徹底的にゴミを残さない完璧な清掃、2)究極のスマートナビゲーション、3)洗練されたデジタルテクノロジー、という3つの特徴があると強調した。
D型形状をとった理由について、センサーの進化によってスムーズに狭いところに入り込み、出てこれるようになったと述べた。
「ルンバ s9+」は「vSLAM」によって周辺環境を正確に把握し、自己位置を把握し、部屋の地図を製作する。また作成した地図を重ね合わせて学習する「Imprintスマートマッピング」によって部屋の間取りを学習して最適パターンで効率的に清掃を行なえる。ハードウェアは今後のソフトウェアアップデートを見越して、かなり余裕のある設計になっているという。
「ルンバ」の世帯普及率は6.3%
アイロボットジャパン代表執行役員社長の挽野元氏は、2020年のビジネス戦略について紹介した。
アイロボットが販売した家庭用ロボット3,000万台のうち900万台がiRobot Homeアプリを通じてネットに繋がっているモデルで年々増えているという。
「ロボット掃除機一家に一台」を目指しており、2019年度は売上金額前年比+20%、マーケットシェアは74.7%を達成。2019年に始めたサブスクプランは継続利用移行率98%と好調だと紹介した。
世帯普及率は2020年1月現在で6.3%。掃除ロボットの価値は単なる機能だけではなく、顧客の生活の質の向上にあると述べた。