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「羽田イノベーションシティ」7月開業。ライブホールや屋上露天足湯
2020年2月6日 13:00
羽田空港跡地第1ゾーン整備事業において進められている「HANEDA INNOVATION CITY(羽田イノベーションシティ)」が、7月初旬にまち開き(先行開業)することが発表された。各種商業施設やライブホール、ターミナルをのぞむ足湯施設などが開業する。
羽田イノベーションシティは、羽田みらい開発による複合施設。略称はHICity(エイチ・アイ・シティ)。場所は、羽田空港の国際線ターミナルから1駅の、京浜急行電鉄空港線・東京モノレール「天空橋駅」の直上。延床面積約13万m2、規模は地上11階、地下1階。
開業するのは、ライブホール、文化体験商業施設、体験型商業施設、足湯スカイデッキ、ARTIST VILLAGE、先端モビリティセンター、研究開発拠点(一部)、区施設活用スペース、会議研修センター、水素ステーション。
ライブホールは、スタンディングで3,000人収容可能な「Zepp Haneda(TOKYO)」がオープン。音楽イベントのほか、演劇・上映会・eスポーツ・展示会・企業イベントなど、様々な催事のニーズに対応するという。
文化体験商業施設では、飲食施設を中心に、日本発の食文化、サブカルチャーなどを発信する店舗を導入。2階の歩行者専用デッキ「イノベーションコリドー」沿いに、多数の店舗が出店するという。店舗の詳細は後日発表。
体験型商業施設では日本空港ビルデングが、日本文化を世界に向けてプレゼンテーションする施設を開設する。
足湯スカイデッキは、羽田空港をのぞめる、体験型商業施設の屋上に開設。利用料は無料。イベント・撮影にも利用可能。
ARTIST VILLAGEは、アート遊具が配置された、音楽イベントやスポーツイベントにも活用可能な芝生広場。詳細は後日発表。
先端モビリティセンターは、デンソーが自動運転技術の試作開発、実証を行なう、テスト路併設の新拠点。羽田エリアは、国家戦略特区として自動運転などの公道実証のサンドボックス制度(参加者や期間を限定し、既存の規制にとらわれることなく新しい技術などの実証を行なえる制度)導入の検討が進められており、デンソーは特区制度を活用して、試作開発、実証を行なうとしている。
研究開発拠点ではラボやオフィス、区施策活用スペースでは事務室やミーティングルームなど、会議研修センターでは最大670名規模の多機能ホールをはじめとするカンファレンスルーム「コングレスクエア羽田」を開設する。また、ホテル「京急 EXイン」がオープンする。
2022年に先端医療研究センター、研究開発拠点、アート&テクノロジーセンターが開業し、グランドオープンとなる。
HICityでは「先端」と「文化」の2つをまちのコア産業として、先端技術による実証実験の取り組みや、ジャパンカルチャー体験の機会を提供。未来志向の新たな体験や価値を創出するまちづくりを推進し、日本初のスマートエアポートシティの実現を目指す。
羽田みらい開発への出資企業は、鹿島建設、JR東日本、大和ハウス工業、東京モノレール、京浜急行電鉄、野村不動産パートナーズ、日本空港ビルデング、富士フイルム、空港施設の9社。