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ビックカメラ 日本橋三越 誕生。富裕層向け“新スタイルショップ”
2020年2月4日 15:56
日本橋三越本店 新館6階に、「ビックカメラ 日本橋三越」が2月7日オープンする。三越のイメージに合わせた店舗作りが特徴で、店舗デザインは勿論、品揃えも、三越を利用する富裕層をターゲットとしている。あえて、インバウンド需要は狙わず、既存の三越の顧客が満足できる店舗作りを目指した。
「顧客ひとり一人に寄り添う家電の新スタイルショップ」と位置づけられ、三越で研修を受けた「家電コンシェルジュ」が商品を提案。購入相談から、商品搬入の立ち会い、アフターケアなどを同一の販売員が行なう。一貫して同じ販売員が接客をするのは三越店ならではの対応で、顧客満足度向上を狙う。
販売員は、通常店舗の赤いジャケット姿ではなく、全員が黒のスーツを着用。BGMも既存のテーマをベースに、ジャズ調の落ち着いた雰囲気のものになっている。店内什器は白をベースとし、天井もフラットなデザインとして、明るい店舗作りを目指した。
商品価格は通常店舗などと同じだが、三越店で初めて取り扱うブランドなどもあり、商品単価は高め。
フロアは、「クオリティタイムゾーン」「ウェルカムゾーン」「ビックカメラゾーン」の3エリアに分かれる。
クオリティタイムゾーンは、三越を訪れる顧客層に合わせたラウンジで、家電コンシェルジュによる商品の説明や、試用などが行なえるスペース。三越は親子三世代で訪れるようなケースが多いことから、広めのソファーを各所に用意。各ソファーには大画面TVや高級オーディオなどが置かれ、くつろぎながら商品の説明や、試用ができるようにした。
実際に調理が可能なキッチンスペースも用意されており、商品を使って試食もできる。
ウェルカムゾーンは、店舗の入り口に位置し、話題の最新家電や季節に合わせた商品を展示。随時商品を入れ替えながら、旬の家電製品を提案する。
ビックカメラゾーンは、メインの家電販売エリアで、白物家電、ビューティー家電、カメラ、テレビ、オーディオなどを用意。ドイツ製のワインセラーや、海外ブランドの洗濯機など、三越店ならではの品揃えも用意する。海外製の家電製品は既存の顧客から要望が高いという。
スマホを販売する「スマートフォン相談窓口」では、通常店舗と違い、キャリアの販売員ではなくビックカメラのコンシェルジュが対応。顧客のニーズに合わせたキャリアやサービスを提案する。
また、近隣のビジネスマンが普段使いできるような、オフィス向けの商品も用意している。
また、全ての商品に電子棚札を採用。価格はネット通販と共通なほか、ビックカメラ公式アプリを起動したスマホで電子棚札に触れると購入者レビューや商品情報、在庫などを確認できる。
決済には、三越伊勢丹グループの「MIポイント」や、三越伊勢丹商品券、全国百貨店共通券も利用可能。
所在地は、東京都中央区日本橋室町1丁目4-1、売り場面積は約1,200m2。営業時間は10時から19時。