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呉竹、吉野の桜を軸に使った万年毛筆「千本桜」
2020年1月28日 12:43
呉竹は、「万年毛筆 夢銀河 天然木 千本桜」を2月中旬以降に発売する。価格は3万円。
万年毛筆は、万年筆のような持ち心地で、毛筆の書き心地を実現した筆ぺん。穂先やインクを交換することで、万年筆のように長く使えるとしている。
夢銀河 天然木 千本桜は、「一目千本」とも言われる桜の名所、吉野山の保全を担っている吉野山保勝会より2018年の台風21号で倒木した吉野の桜を譲り受け、万年毛筆の軸として使用したもの。同商品の売上の一部は吉野山保勝会に寄付される。
桜の木は、高級家具材や楽器材など、幅広く用いられる木材で、その色は中心が赤みがかっている一方、辺材は黄白色をしている。
木材を加工するにあたり、割れを防止したり、風合いを高めたりするために乾燥させる工程がある。同製品は、木材の色つやが良くなる一方で、最も時間がかかる「天然乾燥」という手法を採用。乾燥機などを使わず自然の力で乾燥をさせ、常に木材に含まれる水分量を計測しながら商品として加工できる状態になるまで約1年かかったとしている。
ラインアップは赤と白の2種を用意。天然の樹木を使用しているため、木目や色目がそれぞれ異なる。
軸には吉野山保勝会の桜のロゴを刻印。穂先には鼬毛を使用した本格的な万年毛筆としている。商品に装着されている穂先は中字タイプ、替えとして細字タイプの替穂首と硬筆タイプの替穂首が付属しており、用途に合わせて交換できる。スペアーインク3本付属。