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東武春日部駅付近高架化。“56分通れない”開かずの踏切撤去

完成イメージ

埼玉県と東武鉄道は、春日部駅付近の鉄道を高架化する「東武鉄道伊勢崎線・野田線連続立体交差事業(春日部駅付近)」について、両社の役割分担を取り決める施工協定を締結した。

東武鉄道伊勢崎線、野田線の春日部駅付近を高架化することで、10カ所の踏切を排除。特に開かずの踏切とされる3カ所は、ピーク時に1時間あたり56分遮断されているなど、県内ワーストの踏切。高架化により、交通渋滞や踏切事故を解消し、市街地の一体化等を図る。完成は2031年度(令和13年度)を予定。

位置図。開かずの踏切やボトルネック踏切が撤去される
横断図

全体事業費は約650億円で、費用負担は埼玉県が約510億円(国及び春日部市の負担含む)、東武鉄道が約140億円。

事業区間は、東武鉄道伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の埼玉県春日部市南一丁目~粕壁四丁目の延長約1.6kmと、東武鉄道野田線(東武アーバンパークライン)の埼玉県春日部市粕壁字八木崎~南一丁目の延長約1.9km。

役割は、埼玉県が用地の取得及び使用、物件補償等に関する事務、鉄道隣接道路に係る調査、設計、工事。東武鉄道が鉄道の高架化に係る調査、設計、工事となる。