エイベックス、ダンス技術をスコア化するアプリ

エイベックスは、動画解析技術とデータサイエンスを活用し、ダンスのスコア化を実現。その技術を活用したスキルチェックアプリ「Dance COMMUNE(ダンス コミューン)」をエイベックス・アーティストアカデミーのダンスクラスで導入を開始した。

エイベックスでは、2018年よりダンス技術のスコア化を実現するプロジェクトを開始。ダンスの定量評価に挑んできた。

ダンスの分野における育成や評価システムは、個人の感覚や感性に依存することが多く、最新技術やデータサイエンスなど科学的アプローチの活用が議論されているという。また、2012年より中学校の体育でダンスが必修化されたものの、教育現場では指導者のダンス技術の理解・取得や、評価・評点方法の不明瞭さなど、指導者の負担の大きさも課題としている。

Dance COMMUNEは、これまでエイベックスが培ってきたダンス育成ノウハウを元に、動画解析技術や独自のデータ分析及びアルゴリズム開発など、科学的アプローチを取り入れたスキルチェックアプリ。これまで感覚的にのみ評価されてきたダンスのスコア化を実現したという。アプリを利用するにはエイベックス・プロワークスIDの取得する必要がある。

アプリにはトレーニング、スキルテスト、スコアの3つの機能がある。トレーニングでは、講師によるレッスン動画や解説などにより、ダンスクラスで学んだ動きの予習・復習ができる。スキルテストでは、トレーニングの後に毎月決められた課題をクリアするテストに挑戦できる。スコアは、スキルテストの結果を確認でき、次の練習に活かすことができる。

エイベックス・アーティストアカデミーでは、2019年10月よりこのアプリを導入した新たなダンスレッスンプログラムを展開。ダンスインストラクターによる週1回のダンスレッスンに加え、アプリを活用した自主練習とスキルチェックを合わせて行なうことで、受講生の成長サイクルを加速させていくとしている。

なお、今回の技術を活用し、ダンス検定が受験できるアプリ「エイベックス・ストリートダンス検定 powered by Dance COMMUNE」を1月26日にリリースする。精度の高い審査が実現するとともに、居住地域などの理由によりこれまで受検したくてもできなかった層が、ダンス検定に挑戦できる機会を提供できるとしている。