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ファミマ、6,000店で“レンジおでん”。店舗負荷とフードロス削減
2020年1月14日 13:46
ファミリーマートは、レンジで温めて提供するおでんの販売を、1月14日より約6,000店舗で開始した。価格は249円から332円。
レンジおでん販売開始の目的は、鍋で作るおでんにかかる、オペレーションの負荷およびフードロスの軽減。パックに入ったおでんをレンジで温めて提供するもので、パックでの販売は行なわない。
鍋で作るおでんに関して、加盟店からは「手間がかかる」、「廃棄が発生する」といった声があるという。手間については、提供時だけではなく、仕込みや清掃などの作業が発生する。レンジおでんでは仕込みや清掃が発生せず、またパックから容器に移してレンジで温めるだけなので、負荷の軽減を見込めるとする。
廃棄については、鍋の場合は仕込んだ後に長いものでも16時間で廃棄。その点、レンジおでんの賞味期限は、パックの状態の常温保存で180日なので、フードロスの削減も見込めるという。
レンジおでんを展開する6,000店舗は、開始時点で発注のあった店舗で、今後増える可能性もあるとする。また、鍋のおでんから切り替える店舗のほか、鍋のおでんと並行して提供する店舗や、従来おでんの提供を行なっていなかった店舗も含まれる。日中は鍋のおでん、夜間はレンジおでんを提供する店舗もある。
ラインアップは4個入(249円)と6個入(332円)の2種類。4個入は大根、ちくわ、こんにゃく、さつま揚のセット、6個入は4個入の具材に昆布、竹の子が加わる。
注文方法は、レジにて「おでん〇個入」と注文。店員がパックから容器に移し、4個入では1分15秒、6個入では1分20秒温めて提供する。
おでんの具材は、人気が高く、かつパックにできることを条件にセレクト。タマゴは2位の人気ながら、レンジで温めると爆発する恐れがあるため、今回は導入できなかったという。なお人気1位は大根とのこと。ダシはカツオがベース。鍋おでんと全く同じとは言えないものの、近い味を目指したとする。
販促用の什器は、おでん用の鍋と同じ幅にすることで、従来鍋を設置していたスペースに什器を設置できるよう、配慮している。
おでんの売上については、鍋に比べれば落ちるものと予想しているが、負荷やロスの削減などから、加盟店の利益は確保できるものとしている。