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Apple、サービス事業が伸長。元日のApp Store購入額は3.8億ドル
2020年1月9日 08:20
Appleは8日、同社のサービス製品の2019年の実績や施策について発表。「2019年は、Appleの歴史始まって以来のサービス事業が大躍進した年になった」(エディー・キュー インターネットソフトウェア&サービス担当シニアバイスプレジデント)という。
2019年は、ゲームの「Apple Arcade」、映像配信の「Apple TV+」、ニュースの「Apple News+」、クレジットカード「Apple Card」を発表したほか、App Store、Apple Music、iCloudなど、Appleならではのユーザー体験も引き続き成功を収めたという。
App Storeは、毎週5億人以上の人々が訪れ、2008年の登場以来、アプリケーション開発者は累計1,550億ドル以上の利益をもたらしたが、利益の1/4は2019年の一年だけで達成されたという。また、クリスマスイブから大晦日までの期間に、App Storeにおける購入額は過去最高の14億2,000万ドルに達した(前年比16%増)。さらに、購入額は2020年元旦だけで3億8,600万ドル(同20%増)で、単日売上として新たな記録を樹立したという。
音楽サービスの「Apple Music」は、2019年に音楽に同期する歌詞表示を追加。iOS 13では50%以上のユーザーが同機能を利用している。
Apple TV+は、Apple Original 作品(ザ·モーニングショー、ディキンスン、フォー·オール·マンカインド、SEE~暗闇の世界、サーヴァント~ターナー家の子守、その他)だけを集めたビデオ配信サービス。ビデオ配信プラットフォームとしては初めて、サービス開始の初年度に複数のゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞にノミネートされた。
Apple TVアプリは、iPhone、iPad、Apple TV、Mac、iPod touchに加え、Samsung製スマートTV、Roku、Amazon Fire TVなどで対応。さらに、2020年後半にはLG、ソニー、VIZIO各社のスマートTVでも提供予定としている。
Apple Cardは'19年にサービス開始。12月に米国ではiPhoneの新規購入に伴うApple Car を通じた月払いが開始されたが、この場合、24カ月の分割払いに対する金利はゼロとなりる。また、Apple Payは、2019年に、世界150以上の競技場、野球場、アリーナ、娯楽施設への入場時に、iPhoneやApple Watchの非接触型チケットが利用できるようになった。2020年には、iPhoneやApple Watchをタップするだけで電車やバスに乗車できる都市が、ワシントンD.C.、深圳市、広州市、仏山市などに広がる予定。
Apple Arcadeは、App Store内のゲームサブスクリプションサービスで、100本以上の新作·独占ゲームの全カタログに、iPhone、iPad、iPod touch、Mac、Apple TVからアクセスしてプレイできる。2020年も毎月、新作ゲームや既存ゲームの新規エピソードを追加予定。
Apple Newsは、米国、英国、オーストラリア、カナダで1億人以上の月間アクティブユーザーが利用。Apple News+は、数百の雑誌や主要新聞の購読をオールインワンで可能にしたサブスクリプションサービスで、2020年には、Apple Newsは米国大統領選挙に関する主な出来事をABC Newsとの提携によりライブ配信する。Apple Podcastは、娯楽、情報、啓発などの無料のオーディオ番組を提供し、世界155か国から80万以上の番組を配信している。
ユーザーの写真、ビデオ、書類、アプリケーションのデータなどを管理するiCloudは、利用者の75%以上が2ファクタ認証による保護を利用している。