小田急、「観光型MaaS」開始。EMotでデジタル箱根フリーパス

小田急電鉄は1月6日より、MaaSアプリ「EMot(エモット)」で「デジタル箱根フリーパス」の発売を開始。価格は4,600円から6,100円。EMotの基本機能は、複合経路検索と電子チケットの発行。

デジタル箱根フリーパスは、EMotのチケットストアにて販売。同社が販売している「箱根フリーパス」と同様に、「発駅から小田原駅の小田急線往復きっぷ」、「箱根エリアの8つの乗り物が乗り降り自由」、「箱根山内の温泉や観光施設など約70スポットでの優待・割引」がセットになっている。

有効期間は2日間と3日間があり、料金は、新宿発2日間が5,700円、3日間が6,100円。小田原・箱根湯本・御殿場・三島などの箱根周辺発2日間が4,600円、3日間が5,000円。おとな料金のみの取り扱い。

購入方法は、アプリ内のチケットストア画面にて、発駅や利用日等を選択しクレジットカードで決済すれば完了。使用方法は、利用日にマイチケット画面にてチケットを有効化し、交通サービスや優待施設の利用時に、駅係員やドライバーにチケット画面を提示する。

EMotのチケットストアでのデジタル箱根フリーパスの購入をワンストップで行なえることが特徴。また、購入後は複合経路検索結果にデジタル箱根フリーパスの購入情報が反映され、パスで利用可能な区間の運賃を0円で表示することで、割安なルートが案内される。複合経路検索結果には、現在バスによる代替輸送を実施している箱根登山電車「箱根湯本から強羅」、箱根登山ケーブルカー「強羅から早雲山」のバス代替輸送に関するダイヤも表示。

さらに、箱根山内の割引優待施設をプロットしたマップの閲覧が可能。スポットのホームページへ遷移することもできる。

なおEMotでは、新百合ヶ丘・新宿エリアの「郊外型MaaS」「MaaS×生活サービス」を10月30日より開始。観光型MaaSも同日から開始される予定だったが、台風により延期となっていた。

実証実験は3月10日までで、期間内はスマートフォン1台につき1枚のみ購入可能。

小田急電鉄は今後、EMotにおいて新たなチケットや新機能の拡充を予定している。