ニュース
Withings、不整脈や睡眠時無呼吸を検出するスマートウォッチ
2020年1月6日 13:26
Withings(ウィジングズ)は、心房細動(不整脈)のリスクや睡眠時無呼吸症候群(SAS)を認識できる世界初のハイブリッドスマートウォッチ「ScanWatch」を米国ラスベガスの「CES 2020」で発表した。北米と欧州で2020年第2四半期より発売し、価格は38mmモデルが249ドル、42mmモデルが299ドル。日本での発売は未定。
ScanWatchは、アナログ風の外観のスマートウォッチ。循環器専門医と睡眠の専門家と共に開発され、医療トラッカーとして利用できる。米国と欧州では、FDAとCEの認証後に発売予定で、ユーザーは、好きな時に医療レベルの心電図を測定でき、不整脈や遅い・普通・早い心拍になっているか測定できる。心房細動は最も見られる不整脈の一種だが、見逃されることも多いという。
心電図は内蔵の3つの電極から測定。ユーザーが動悸などの症状を感じた時に、側面にあるボタンを押し、ベゼルの両端を触ることで心電図を測れる。30秒後に、ScanWatchが振動して、測定完了を通知。時計の画面で確認できる。また、Health Mateアプリでは、全履歴とその評価、コメントまた推定症状をアプリ上で確認できる。
また、継続的に心拍を測定しているため、ユーザーが動悸を感じなくても異常な心拍が感知された際に時計の画面を通じてユーザーに心電図を測るように通知。早期警告システムとして利用可能で、医師や医療機関と共有可能。
睡眠記録機能も搭載。血管を通る光波を発光する内蔵の酸素飽和度(SpO2)センサーで、ScanWatchが夜中に酸素飽和度の推移を測定し、呼吸の乱れによる異常値を感知。睡眠時無呼吸症候群(SAS)を認識できる、さらに、睡眠パターンを分析し、睡眠の長さ、深さや質を測れ、ユーザーは Health Mateアプリ上で、睡眠時間、安定性または中断の数などを基に算出された Sleep Scoreを毎日確認可能。他のWithings製品と同様に、最適な時間にユーザーを目覚ますバイブレーションアラーム「Smart Wake-up」機能を備えている。
MOLEDディスプレイには、当日・前日の歩数やスリープスコア、消費カロリー、走行距離、心拍などと言った重要な健康と運動データが表示。側面のデジタルクラウンで、画面を切り替えられる。防水仕様で、ケースは316Lステンレス。バンドはシリコンやレザーなど多数の種類が用意される。