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SOMPO、糖尿病でも入れる医療保険「ブルー」

SOMPOひまわり生命保険は、糖尿病患者対応向け医療保険「ブルー」を24日より発売する。同社は慢性疾患管理アプリ「シンクヘルス」を提供するH2と業務提携。糖尿病患者数は日本国内に300万人。予備軍は1,000万人と言われるが、通常の保険に入ることができないことが多い。

また、糖尿病は、HbA1c値(ヘモグロビンエーワンシー)を適正に管理することで合併症などの重篤化を予防できることがわかっているが、自覚症状の少ない病気のため、生活環境の変化などで治療を止めてしまうケースも多い。

そうした人たちに医療保険とアプリによるサービスを提供することで、治療継続を促進、重篤化を防いていくという。

SOMPOひまわり生命 取締役社長 大場康弘氏と、H2のEd Deng CEO

ブルーの由来は、世界保健機関(WHO)が定めた世界糖尿病デー(11月14日)のシンボルとしてデザインされた青色のリングからイメージした。

ネット専用商品で、シンクヘルス利用者はそのままアプリ内から申し込める。満期は5年で、加入年齢は40歳~69歳。保険料は年齢に応じて変わり、40歳の場合で、男性2,150円、女性2,650円。

特徴は、HbA1c値などの条件を満たすことで還付金や、満期後に通常の保険に移行できる可能性があることなど。

ブルーの特徴

1年ごとの計測期間中にHbA1c値が7.5以下になったことがあるなどの条件を満たせば、毎年保険料1カ月分の還付金を受けられる。また、入院や手術時に一時金を支給。糖尿病以外の病気にも対応し、特に心疾患、脳血管疾患によるものであれば、さらに追加で一時金が支払われる。

満期後は、保険期間中に入院一時金、手術給付金をうけず、直前の計測期間中にHbA1c値が7.5%以下になったことがあれば、同社の通常の医療保険に移行することもできる。ただし、満期後の更新契約の取り扱いはない。

還付金請求など、手続きには一切紙を使わず、すべてアプリからワンストップで行なうことができる。

手続きはすべてアプリ内からできる

シンクヘルスは、患者が血糖値や血圧などのデータを入力することで、日々の健康管理を行なうアプリ。入力したデータを元にアドバイスが表示されたり、家族や医療従事者などと情報を共有し、チャットする機能や、日替わりで表示されるおすすめの患者仲間の公開プロフィールを見たり、質問したりできるSNS的な側面も持つ。また、記録をPDFやエクセル形式のレポートとして出力できる。

シンクヘルスで血糖値履歴を表示したところ

利用料金は基本無料で、有料のプレミアム会員になると機能追加や、PDFレポートが無制限で利用できる。

シンクヘルス対応の血糖値測定機器を持っていれば連携もできる