領収書をスマホで撮れば経費精算・管理クラウドに自動入力。コンカー

出張・経費管理クラウドのコンカーは、スマホで領収書を撮影するだけで、経費精算・管理クラウド「Concur Expense」にデータが自動入力される新機能「ExpenseIt(エクスペンスイット)」を、SAP Concurのモバイルアプリに搭載した。

エクスペンスイットは、AIを活用したOCR(光学的文字認識)技術を活用。スマホで撮影した領収書の情報をOCRで読み取り、Concur Expense上での経費精算レポート作成をサポートする機能として、SAP Concurモバイルアプリに搭載した。「Concur Expense Professional」および「Concur Expense Standard」と連携して使用できる。

ExpenseIt 概要

エクスペンスイットを使って領収書を撮影すると、支払先名、経費タイプ、金額、通貨、日付がAIにより自動判別され、経費明細データがConcur Expenseに取り込まれる。従来は領収書の撮影後、経費明細の入力作業をユーザー側で行なう必要があった。

また、ユーザーが修正を加えると、その内容をクラウドシステムに蓄積。AIがそれを学習することで、利用を重ねるほどにOCRの自動読み取り能力が向上する仕組みとなっている。

そのほか、Suica、PASMO等の交通系ICカードをiOS13以降のiPhoneにかざすだけで、近隣交通費のデータを読み取り、Concur Expenseに自動入力できるモバイルアプリの開発に着手したことを発表した。リリースは2020年前半予定。

従来必要だった専用の据置型ICカードリーダー端末を使用せず、ユーザーが個々に、iPhoneで利用日・金額・乗降駅といった交通費のデータを取り込み、Concur Expense上での経費精算レポートの作成ができるようになる。アプリの名称は未定。