ニュース

パナソニックと西川、睡眠状態にあわせて家電を制御する「快眠サポート」

パナソニックと西川は、マットレスと家電を連携させ、睡眠の結果を可視化し、一人一人にあった睡眠環境のアドバイスをする「快眠環境サポートサービス」を共同開発。2020年3月18日より、パナソニックがサービスを提供開始する。利用料は月額990円(税込)。

快眠環境サポートサービスは、西川のセンサー搭載マットレス「エアーコネクテッド SIマットレス」と、データを受信する西川の専用アプリ「nishikawa LINK」、起床時間の設定や睡眠の質を記録・分析するパナソニックの専用アプリ「Your Sleep」、アプリに対応したパナソニックの家電で構成。

パナソニックの家電による明かり制御、温度制御、家電の使用データといった寝室環境の知見と、西川の寝具、睡眠のデータ、睡眠アルゴリズムといった眠りの知見を組み合わせた、新しい睡眠の価値を創出するものとしている。

SIマットレスのセンサーが睡眠データを計測し、アプリを介して、対応したエアコンの温度や風量などの制御、照明器具の明かりの自動調整を行ない、個人の眠りにあわせた睡眠環境を提供する。Your Sleepでは睡眠時間や眠りの深さといった睡眠の結果を可視化。睡眠のスコアやアンケートの内容をもとに、ひとりひとりにあった睡眠のアドバイスなどを行なう。nishikawa LINEはマットレスからのデータの受信のみ行なう。

サービスは、パナソニックが新設するECサイト「くらしサービスストア」で提供。パナソニック くらしサービスビジネスユニット長の内田義人氏は、寝ているだけで家電が快適な環境にしてくれるほか、自分では認識できない睡眠の質をアプリで確認できることで、日々の生活のパフォーマンスを向上できるとした。

SIマットレスは、表面に1,860の凹凸を備え、面ではなく点で体を支えることで、耐圧を分散し、血行を妨げにくく圧迫感を緩和することが特徴とする。裏側にはセンサーを内蔵。体動だけではなく、睡眠中の呼吸などによる微細な動きも感知し、睡眠時間や睡眠状態を計測する。価格は14万800円(税込)。

マットレス裏面。コードが繋がっている部分にセンサーが内蔵されている

Your Sleepで起床時間を設定し「おやすみ開始」を押すと、マットレスで計測したデータと連動し、エアコンとLEDシーリングライトの自動制御を開始する。エアコンは入眠するまで風が体に直接当たらないよう上向きになり、睡眠中は布団の中で快適に感じる温度設定に、起床前には徐々に温度を上げ、起床後に布団から出た際、快適に感じる温度設定になるという。

就寝時に羽毛布団を使うか毛布のみか、暑がりか寒がりかなどといった設定の他、起床時に暑く・寒く感じたなどのフィードバックがアプリから可能で、それに応じて自動制御時の設定を調整し、一人一人にあった睡眠環境を提供するとしている。

LEDシーリングライトは、「おやすみ開始」を押すと完全消灯し、起床前の睡眠状況にあわせて徐々に明るくなり、起床時には朝日のような光で目覚めをサポートするという。また、スピーカーを備えたモデルでは、就寝時と起床時に音楽を流すことができ、「おやすみ開始」から徐々に音量を下げて入眠と同時に消音、起床時に再度流れるという。

エアコンとLEDシーリングライトは発売済みのモデルが利用できる。対応のエアコンは無線LAN内蔵の2018年WX/Xシリーズ、2019年WX/X/AX/EXシリーズ、2020年X/UX/TXシリーズ。価格はオープンで、想定価格は6畳向け14万円前後から23畳向け26万円前後まで(EXシリーズ)。

対応のLEDシーリングライトは、LINK STYLE LEDシリーズ。価格はオープンで、想定価格は8畳用の5万前後から12畳用の8万円前後まで。なお今後、対応の家電拡大の検討を進めるという。

起床後は、Your Sleep上で睡眠の結果を確認できる。「睡眠時間」「睡眠効率」「寝つきまでの時間」「中途覚醒回数」「目覚めの状態」「深い睡眠」の6項目で睡眠を評価し、スコア化。履歴は日次、週次、月次で表示でき、振り返りが可能。

また、睡眠の質の向上に向けたアドバイスを月次、週次で表示。過去の睡眠スコアの平均よりも低い結果が出た日は日次のアドバイスも表示する。さらに前日就寝前行動(飲酒、カフェイン、運動、お風呂など)についての質問に答えるとより詳細なアドバイスが受けられる。なお、アドバイスは西川の日本睡眠科学研究所の知見に基づいたものが表示される。