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「auカブコム証券」発足。顧客還元を重視し取引手数料を撤廃
2019年12月2日 20:07
カブドットコム証券は、12月1日、2日の両日に商号変更や監査役会設置会社への移行等の手続きを終え、新たにauカブコム証券として発足した。取引やサービスについては従来と変わらずに利用できる。また、発足を記念して信用取引の手数料の撤廃などを行なう。
カブドットコム証券では、東証一部上場以来、配当や自社株買いを通じた「株主還元重視」の姿勢を貫いたが、auカブコム証券として発足し、非上場化したことで、今後は「顧客還元重視」に大きく舵を切るとしている。
なお、入金や出金の手続きにおける名義の扱いは、三菱UFJ銀行に振込みの場合、支店名は商号変更後も「振込用カブドットコム支店」のまま変更されない。
三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行宛に振込む場合、「カブドットコム証券」「auカブコム証券」のいずれの名義宛に振込みしても読替えが行なわれるという。自動引き落としや出金を含め、通帳への印字では、旧社名で行なわれる可能性がある。出金の場合は、各金融機関によって、口座名義が変わるタイミングが異なるとしている。
ゆうちょ銀行の名義は「カブドットコム証券」のままとなる。「auカブコム証券」宛てには送金不可。なお、カブドットコム証券の振込み先ゆうちょ銀行口座は12月末をもって廃止される。
その他、書類による手続きやkabu.comカード、問い合わせ先等は従来同様に利用できる。
auカブコム証券発足を記念し、「ベストプライス宣言!」の第2弾として信用取引の手数料を撤廃、第3弾としてプチ株の積み立て手数料を無料にする。
ベストプライス宣言!第1弾は11月に実施しており、シストレFXの主要6通貨ペアのスプレッドを業界最小水準としている。第2弾では、auカブコムで取り扱うすべての信用取引手数料を撤廃。取引金額に関わらず無料となる。第3弾では、取引単元に満たない株数から売買できるプチ株を毎月指定した日・金額で買い付けて積み立てるプチ株積み立ての買い付け手数料を無料にする。
これらベストプライス宣言の取り組みは、代用貸株サービスで貸し付けが成立した代用有価証券の賃借料を利用者に還元するものとしている。
貸株サービスは、ユーザーがauカブコム証券に預けている株式、ETF、REITをauカブコム証券に貸し出し、auカブコム証券がその賃株料を支払うサービス。銀行にお金を預けると利息がもらえるように、auカブコム証券に株式を預けると賃株料がもらえる。
貸株サービスにおいてもキャンペーンを実施する。12月1日から2020年1月31日の期間限定で、「貸株ボーナス銘柄の賃借料率(貸株金利)を2倍に引き上げるキャンペーン」を行なう。優遇される銘柄は、ALBERT、Kudan、中村超硬、UUUM、HEROZ、ASJ、enish、エムティジェネックス、TATERU、テリロジー。