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日本橋エリアで「アバター」を都市実装。ANAHD×三井不動産
2019年11月27日 18:34
ANAホールディングス(ANAHD)と三井不動産は、日本橋エリアにおけるアバターの都市実装共同事業を12月より開始する。12月からコミュニケーションアバター「newme」を使ったショッピング体験などに導入し、2020年内にアバター100体の投入を目指す。
ANAHDは、CEATEC 2019において普及型コミュニケーションアバター「newme(ニューミー)」とアバターサービスプラットフォーム「avatar-in(アバターイン)」を発表。今回の協業では、オフィス・商業・住宅・MICEなど様々な都市機能をもつ日本橋エリアにおけるユースケースの創出と社会インフラ実装に取り組む。
ANAHDは、newmeとavatar-inのほかアバター導入に関する知見を提供。三井不動産は、日本橋エリアにおける場所の提供、三井不動産グループのバリューチェーンを活かした導入機会の提供を担当する。
第一号プロジェクトとして、12月から日本橋エリアで「newme」での買い物体験が可能となるショップを期間限定でオープン。遠隔地にいて日本橋まで足を運べない時や、家から出られない時でも、アバターを通じた接客によるショッピングが可能になる。
ビジネスシーンでは、アバターを使った遠隔地とのコミュニケーションやカンファレンスの参加などの活用を推進。講演者が遠隔地から参加したり、参加者が遠隔地からワークショップに参加するといった利用を想定している。2020年3月には、宇宙ビジネスのプレイヤーが交流する拠点「宇宙ビジネス拠点 X-NIHONBASHI」において、「newme」を複数台稼働開始する。
12月には、都内複数箇所におけるプロジェクションマッピングを、日本橋エリアからアバターを操作して楽しむ体験など、エンターテインメントにも展開。2020年1月からは日本橋で開催する五感で楽しむ花の体感型アート展「FLOWERS とBY NAKED 2020-桜-」に、パソコンからアバターを通じて来場が可能になる仕掛けなどを行なう。
教育・コミュニティ創出にもアバター展開。日本橋のオフィスワーカーや居住者などのコミュニティ活動を行なう多目的スペース「Flatto」で、2020年3月よりアバターを稼働。地域の子供への教育プログラムの講師がアバターを使って遠隔地から参加するなどの利用を想定している。