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iPad上で校正して修正内容を共有できる「Brushup」
2019年11月27日 11:00
Brushupは、出版社や印刷会社の赤入れなどといった校正作業がiPad上で可能なレビューツール「Brushup」のiPad版を提供開始した。
Brushupは、イラスト、動画、ドキュメントなど、さまざまな制作物をWebブラウザやアプリ上でプレビュー表示し、そのまま手描きや場所を示してコメントができるレビューツール。業種を問わず、さまざまな制作現場で利用され、導入企業は約5,000社としている。
ソーシャルゲームの制作やデジタル広告などの制作・管理ツールとして利用されることが多かったが、サービスの成長とともにメーカー、出版社、印刷会社などの校正現場のニーズが増えてきたという。
校正の現場では、メールなどで受け取ったデータを紙に印刷し、紙に赤入れをしてその紙をスキャンし、データをメールで送信・郵送などといった工程を繰り返している。本質的に必要な「赤入れをする」業務に対し、それ以外の作業に時間をとられているという課題があるとしている。また、校正の現場では紙文化が根強く、ITツール導入時の心理的ハードルが高いという。
iPad版Brushupでは、ペンの書き心地が紙に書き入れた際と遜色なく、慣れ親しんでいるペンでのアナログな作業はそのまま、紙からiPadに変更して、赤字入れなどの校正作業に専念できるとしている。
制作物のチェックにはファイルのダウンロードが必要なく、デザイナーから特殊な形式のファイルが送られてきても、Brushupで自動変換。iPad上で中身を確認でき、気になった箇所に手書きやコメントでフィードバックできる。やりとりしたファイルとフィードバックは制作物単位で1つのタイムラインに集約。制作物のブラッシュアップの流れが一目でわかるという。
なおBrushupは、広報紙の制作業務の効率化とペーパーレス化による紙資源の削減を図る神戸市に、7月より自治体として初めて導入されている。