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世界初、車両に応じて開口位置が変わるホームドア。JR西日本

JR西日本は、世界初となる車両の種類に応じてドアの開口位置を変えられる新型ホームドアをJR西日本テクシア、ナブテスコと共同開発した。今回開発されたのは1次試作機で、2023年春開業予定のうめきた(大阪)地下駅での採用に向けて開発・検証を進める。

うめきた(大阪)地下駅は、多様な車両が入線することが予想されるが、車両ごとにドアの位置や編成数が異なるため、既存のホームドアでは対応が困難だった。

開発されたのは、あらゆる車種・編成に応じて開口部を変えられる構造のフルスクリーンホームドア。1つの親扉の両側に2つの子扉が1つのユニットとなっている。扉は上から吊り下げられ、親扉の後ろに子扉が収納されることで開閉し、ユニット自体が左右に動くためドアの開く位置を自在に変えられる。上部に駆動部などを配しているため構造もスリム。

サンプル画像ではドアが3つある車両と、ドアが左右にしかない車両に合わせて開口部を変化させていることがわかる。

動作概要

入線してくる車種や編成は、ホーム側のセンサーや車両側のIDタグでその都度判別するため、あらかじめダイヤなどで設定しておく必要は無い。

また、ホームドアと乗客の衝突や、ホームドアと車両間に乗客が取り残された場合などは、モーターの過負荷検知機能や、各種センサーによって安全性を確保している。

安全センサー