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みんなのタクシーとKDDI、車載タブレットで多言語音声翻訳

みんなのタクシーとKDDIは、都内タクシー会社5社(グリーンキャブ、国際自動車、寿交通、大和自動車交通、チェッカーキャブ無線協同組合)と連携し、5社のタクシー車両において、多言語音声翻訳システムを活用した、訪日外国人観光客がタクシー内で円滑なコミュニケーションを実現するための実証実験を実施する。

多言語音声翻訳システムは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した技術を活用し、KDDIが構築。英語、中国語(簡体中文、繁体中文)、韓国語の翻訳に対応。

今回の実験では、タクシーの後部座席に設置されたタブレット内蔵のマイクと、運転席に設置されたマイクを通して、会話を行なう。それぞれの会話は、クラウド上にある多言語翻訳プラットフォームにより、目的の言語に翻訳されるとしている。

KDDIは、これまで鳥取県、東京都、沖縄県における観光タクシー内で多言語音声翻訳システムの実証実験を実施。円滑なコミュニケーションの実現とタクシー乗務員の操作負担の軽減に関して、検証と改善を繰り返すことで、精度を向上してきたという。

今後、各社はこの実験を踏まえて、多言語音声翻訳システムの商用化の検討を進める。また、都内タクシー会社5社が既に導入しているIoTサイネージサービスや、タクシー配車アプリ「S.RIDE」と連携したS.RIDE Walletの機能を有する後部座席タブレットにシステムを搭載し、乗客の利便性の向上を目指す。