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札幌市、2030年新幹線開業・冬季オリンピック招致に向けた駅前再開発

交通待合交流空間のイメージ

札幌市とJR北海道は11日、北海道新幹線の札幌開業や2030年の冬季オリンピック・パラリンピック招致を見据えた札幌駅周辺の再開発計画の検討開始を発表した。新たに建設される新幹線ホームの利便性向上と地域活性化が主な狙い。

再開発の対象となるのは札幌駅の東側、新たに建設される新幹線ホームの南側に位置する「北5西1街区」で、現在は駐車場として使われているエリア。新幹線ホームは既存の改札口ではなく、新たに本地区に整備する予定で、新幹線の利便性を向上するためのさまざまな施設を建設する予定。

北5西1街区タワービルのイメージ
北5西1街区タワービルからの眺望イメージ

再開発により商業施設の拡張や、オフィス/ホテルなどからなる高層ビルの建設が検討されているほか、新幹線改札口からの利便性を高めるためタクシーの乗降場、都市間バスターミナルなどを新たに設ける。新幹線改札口は創成川通を挟んだ反対側にも設置することが検討されている。

また、既存の商業施設「エスタ」が設置されている北5西2街区とも連結するため、連結部分には待合室として「交通待合交流空間」を建設する予定。

地権者である札幌市とJR北海道、札幌駅総合開発、ジェイ・アール北海道バス、JR北海道ホテルズが「札幌駅交流拠点北5西1・西2地区市街地再開発準備組合」を設立。2020年までに基本計画をまとめる。

都市計画の決定は2022年度、着工が2023年度、全体竣工・共用開始が2029年秋を予定。該当地区を早期事業化することにより「世界へつながる“さっぽろ”の新たな顔」にふさわしいものにするという。