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NEC、30種の決済に対応のペイメントプラットフォーム。ファミマが導入

マルチサービスゲートウェイの仕組み

NECは、ペイメントプラットフォーム「マルチサービスゲートウェイ」を強化し、約30種類の決済サービスに対応する新たなプラットフォームを提供開始した。今回の強化にあわせて、POS接続型およびスタンドアロン型の新型決済端末の提供も開始する。

新型決済端末のPOS接続型(左)とスタンドアロン型(右)

マルチサービスゲートウェイは、電子マネー、磁気カードや接触型ICのクレジットカード、コード決済、楽天スーパーポイント(2019年度内予定)およびdポイントのほか、「American Express Contactless」「JCB Contactless」「Mastercard Contactless」「Visa タッチ決済」といった非接触型ICカードにも対応。

1つのプラットフォームで多様な決済手段とセキュアに連携可能で、キャッシュレス決済の利便性およびセキュリティが向上するとしている。同プラットフォームは、ファミリーマートが8月から順次国内全店舗へ導入している。

セキュリティについては、クレジット業界のセキュリティ基準であるPCI-DSSに準拠。2020年3月までの整備が義務化されている、加盟店でのカード情報の非保持化や決済端末の「100%IC対応」などの対策にも対応している。また、2019年度内にはより厳しい基準であるPCI-P2PEソリューションプロバイダ認定取得を予定している。

PCI-DSSとPCI-P2PEはいずれもクレジットカード情報を保護するために定められたセキュリティ基準。PCI-P2PEは、会員情報を暗号化したまま端末から決済ネットワークまですべてのプロセスを暗号化したまま処理する仕組みを定めたもの。

NECは今後、消費者の利便性向上や店舗業務の省力化、IC対応によるセキュリティ強化に向けた提案を推進するとしている。